2024年F1第13戦ハンガリーGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第13戦ハンガリーGPの決勝レースで優勝~5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝~5位のドライバーはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)だ。 【写真】2024年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触 ■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング) 決勝=5位(70周/70周) 3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム 今日は僕たちにとってタフなレースだった。当然のことながら、僕は物事を改善したいと思っているから、フラストレーションを感じた。 レース全体を見ると、僕たちの速さは十分ではなかったと思う。残念だけどペースがなく、今日は戦略がうまく機能しなかった。 コース上の温度が高かったことで、タイヤがオーバーヒートした。特にレース中ずっと、オーバーテイクしようとするときにタイヤのオーバーヒートがひどくて、とても厳しい状況だった。 他のマシンの後ろに引っ掛かり、アンダーカットされた。僕たちにとってベストな日ではなかったと思う。ポジションを落とした後にコース上で挽回していかなければならず、たくさんの時間を失い、マクラーレン2台との差が開いてしまった。 マシンのペースがあまり良くなかったため、戦略をうまく活用する必要があったのに、今日はそれができなかった。 ルイスとの間で何が起きたのかを見てみる必要がある。でも僕はその動きにコミットしており、ブレーキングが遅すぎたとは思っていない。なのに接触してしまった。 今日はマクラーレンに勝てたとは思わない。それでも昨日の予選からして、3位の可能性があると思っていた。だから全体的に期待外れの一日だ。 (『BBC』に語り)3位になることは可能だったのに、間違った戦略判断によって、僕は不利な状況に陥り、そこから常に他のドライバーたちと戦い、オーバーテイクしていかなければならなかった。でも今日はとても暑かったから、前のマシンに近づくと、タイヤがオーバーヒートしてしまう。 チームは何が間違っていたのか気付かなかったのかもしれないし、それほど深刻な状況だとは思わなかったのかもしれない。でもマシンに乗っていると、違う感覚がある。 (『Sky Sports F1』から、無線でのチームに対する発言についてチームメンバーに謝罪するかと聞かれ)謝罪する必要はない。僕たちに必要なのは、もっと良い仕事をすることだ。無線で声を上げるべきでないと考える人がいるが、僕にはなぜだか分からない。これはスポーツだ。気に入らない人は、家にいればいい。 ■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=4位(70周/70周) 6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム 日曜のレースで立て直しができた。うまくタイヤのマネージメントをして、いいペースを保ちながら堅実なレースをしたと思う。もちろん、4位は僕らが望んでいた結果ではなく、まだこれからやるべきことが多いのは分かっている。ただ、予想していたよりも良かったということだ。 このコースではオーバーテイクは難しい。そして、最後のスティントでルイス(・ハミルトン)の背後につけた時には、オーバーヒートさせないように気をつける必要があった。そこがトリッキーだったね。今日は巡ってきたチャンスをすべて生かすことができたし、こうしてチームにポイントを持ち帰れて良かったよ。 ■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム) 決勝=3位(70周/70周) 5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード 最初に、ワンツーを飾ったマクラーレン、初優勝を達成したオスカー(・ピアストリ)に心からおめでとうと言いたい。彼らは今日、信じられないほど強く、この結果にふさわしい。オスカーはF1にデビューして以来、ずっととても良い仕事をして、一貫性を発揮してきた。彼が優勝するのは時間の問題だった。 僕たちチームは、素晴らしい仕事をして、マシンを改善し続けている。今日のオスカーやランド(・ノリス)のようなスピードはないと分かっていたが、それでも表彰台の最後の一席をつかむことができてうれしい。 フェルスタッペンを後ろに抑え込みながら、タイヤを長持ちさせるのが、大変な時もあった。終盤のバトルでは少しぞっとするようなことがあったけれど、それもモーターレーシングだ。 また表彰台を獲得することができて本当にうれしい。今回もたくさんのポイントを稼ぐことができた。これからスパに向かい、シーズン前半を最高の形で終えたいと思っている。 ■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム) 決勝=2位(70周/70周) 1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム チームにとって素晴らしい日だ。初優勝のオスカーに心からおめでとうと言いたい。僕としてもハッピーだ。僕たちが実力で勝利を収められるようになるまで、長い道のりだったが、今日それを成し遂げた。 オスカーは素晴らしいスタートを決めて、レースをコントロールした。良い仕事をしたと思う。彼が優勝するのは時間の問題だった。 僕たちがここまで来られたのはチームの努力のおかげだ。どんなに感謝してもしきれない。これからも毎週優勝を目指してプッシュし続けよう。 (チームオーダーに従ったことについて会見で語り)このスポーツでは、時には自分勝手にならなければならない。自分を最優先しなければならないんだ。でも、僕はチームプレイヤーでもある。だから、あの時、僕の心はかなりおかしくなっていた。 マックスとのポイント差はかなり大きいじゃないか、と言う人が多いだろうけど、レッドブルとマックスが今日のようなミスを犯し続け、僕たちが改善し続ければ、状況を好転させることができる。だからまだ楽観的なんだ。 そういうわけで(首位を譲るのは)簡単ではなかった。でも、僕は自分の状況を理解していて、最終ラップまでには必ずやるつもりでいた。 ■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム) 決勝=1位(70周/70周) 2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム とても特別な日だ。子どものころからこの日のことを夢見てきた。F1の表彰台の最上段にマクラーレンとともに立つのは素晴らしい気分だよ。 終盤、少しややこしいことになったかもしれないね。でもレースのスタートで良いポジションをつかみ、そこからレースをコントロールした。 素晴らしい仕事をして、最高のマシンを用意してくれたチーム全員にお礼を言いたい。マクラーレンでレースをするのはとても楽しい。僕がF1の世界に入る機会をくれたこのチームには感謝してもしきれない。18カ月で共に勝利を収めることができるなんて、信じられない気分だよ。 (formula1.comから、ノリスとのポジションスワップについて聞かれ)状況が長く変わらないと、それだけ緊張が増す。でもチームがうまく実行してくれた。正しいことだったと思う。僕はスタートで良いポジションに身を置いたんだ。戦略が異なり、確かに最後のスティントで僕のペースは思ったほど速くなかったかもしれない。それでもこれを成し遂げられる正しいポジションにいたのは間違いないし、チームがうまく実行してくれた。 [オートスポーツweb 2024年07月23日]