【MLB】 アストロズ・アルバレスがサイクル達成 チームは敗れて同率首位に 本塁打ボールは“イチメーター”エイミーさんの元に
【アストロズ4ー6マリナーズ】@Tモバイル・パーク
日本時間7月22日、アストロズの連勝によって首位が入れ替わったア・リーグ西地区首位攻防シリーズは、3戦目を迎えた。スイープを免れたいマリナーズは今日は2本塁打を交えて6得点。5.2回2失点と試合を作った先発ブライアン・ウーを援護し、4勝目(1敗)をプレゼントした。アストロズはヨーダン・アルバレスがサイクル安打を達成する大活躍を見せたが、その他の打者が繋がらず。先発のロネル・ブランコが5.2回4失点で5敗目(9勝)を喫している。 【動画】ヨーダン・アルバレスのサイクル安打(MLB.comより) アストロズの3番アルバレスがサイクル安打を達成した。アルバレスは初回二死に迎えた第1打席でライト前へヒット。4回一死で迎えた第2打席はライトへの特大20号ソロ。6回二死3塁で迎えた第3打席ではセンターへ大飛球を放った。打球はフェンス際でジャンピングキャッチを試みた中堅手フリオ・ロドリゲスのグラブをかすめ、ロドリゲスが負傷で立ち上がれない間に外野を転々。アルバレスはその間に3塁まで達し、今季2本目の三塁打に。8回一死で回ってきた第4打席では、ライト線を破る痛烈な二塁打を放ち、見事サイクル安打達成となった。 サイクル安打達成は今季のMLBで2度目(レンジャーズのワイアット・ラングフォードが7月に達成)であり、アストロズの選手としては史上9人目。そして、マリナーズの本拠地Tモバイルパークでは2001年のミゲル・テハダ以来の快挙だった。 アルバレスの活躍にも関わらずアストロズが勝利を逃したのは、マリナーズがアルバレスの前に走者を溜めなかったためだろう。4回の打席の内、3回は走者無し。さらに走者ありで迎えた第3打席も、直前にダブルプレーで走者を減らしていた。第1・2戦の連敗によって、1ゲーム差の2位に陥落していたマリナーズが意地を見せた。今日を終え、マリナーズとアストロズは再び同率で地区首位に並ぶことに。互いに次のシリーズはアストロズがアスレチックス、マリナーズがエンゼルスと、同地区の負け越し球団。取りこぼしは避けたいところだ。 ちなみにアルバレスが第2打席で放った本塁打は、意外な人物の元に届いた。飛距離約130メートルの特大弾はアッパーデッキに当たり、跳ね返ってライトスタンドの前列へ。ボールを手にしたのは、「イチメーター」で知られるエイミー・フランツさんだったという。エイミーさんはX(旧Twitter)で「親愛なるアストロズ、マリナーズ(球団アカウントをメンション)。私はヨーダン・アルバレスのホームランボールを持っています。このボールは私よりサイクルヒットを打った彼にとって価値のあるものです。どうか(このボールを)彼に届ける方法を見つけてください」とポスト。ライトスタンドのマリナーズファンのこの行動には、リプライ等で多くの称賛が寄せられた。