実車購入のために5歳から貯金? 僕たちの愛車紹介――ホンダ S2000
若者たちの愛車を紹介するコーナー。今回はホンダ S2000に乗るKDさんが登場。幼少期からのクルマに対する情熱がスゴ過ぎた! 【写真】KDさんが大切に乗り続けているホンダ S2000がこちら!(全13枚)
CAR #10|Honda S2000 AP2
■愛車: ホンダ S2000 AP2(2006) ■オーナー: KDさん 28歳 ■このクルマに乗りはじめてどれくらい? 約4年(2020年9月~) ■このクルマのお気に入りのポイントは? 運転の楽しさ、ボディカラー、程度の良さ、維持費の安さ ■このクルマに乗ってから困っていることは? 盗難対策と、今後の部品供給が心配…… ■これまでの車歴は? アルファロメオ スパイダー Sr4 マセラティ ギブリ(E-MG) アルファロメオ スパイダー Sr3 ポルシェ ボクスター(987.2) ポルシェ 911 GT3 クラブスポーツ(996.1) シボレー コルベット Z51(C5) ホンダ S2000 AP2※現在保有 アルピナ D3 リムジン(E90) BMW M135i(F20)※現在保有 ■クルマを使ってどんな遊びをしている? 仲間とツーリングや、気分転換に夜のドライブ ■次に欲しいクルマは何? ロータス エスプリ V8(2003)
実車購入のために5歳から貯金?
2024年3月20日、神奈川県の横浜赤レンガ倉庫で、「YOKOHAMA Car Session(以下、YCS)」という35歳以下のクルマ好きの若者が集まるイベントが開催され、105台ものクルマが集まった。KDさんはこのイベントを主催したメンバーのひとりだ。 まず彼のとんでもない車歴に注目してほしい。コレは絶対にご両親の影響に違いない! そう感じてご本人に話を訊いてみたが、その考えは間違っていた。実際にはKDさんがまだ1歳にも満たないころ、数ある玩具の中で「トミカ」だけを握りしめて離さなかったことから、「この子はクルマ好きに違いない」とご両親は考え、ミニカーを与えていたという。ご本人いわく、物心がついた頃にはすっかりエンスーなクルマ好きになっていたそうだ。 幼いころから欧州車が好きだったというKDさんが、初めてクルマを購入したのは運転免許取得前の17歳ころ。1台目のマイカーは「アルファロメオ スパイダー Sr4」を選んだ。 スパイダーを購入したのは、中学生のころからクルマ好き仲間だった“だっすさん”(YCS主催メンバーのひとり)と一緒に中古車販売店に訪れたことがきっかけだった。まだ運転免許を持つ前だったKDさんはだっすさんに代わりに運転してもらい、その時にオープンカーの気持ち良さを知ったという。そして、その場でスパイダーの購入を決めてしまったそうだ。 クルマの購入資金はどうしたのかというと、彼はなんと5歳のころから“クルマ貯金”を始めていたとのこと。小遣いはもちろん、誕生日やお年玉などのお祝いごとで貰ったお金は、すぐに引き出せないように親に定期預金をお願いしていたという。 そこからKDさんは欧州車以外にもアメ車にも乗り継ぎ、現在はホンダ S2000に4年ほど乗り続けているという。S2000購入時、各所に見られたダメージ箇所はリペアして、状態が怪しいパーツは細かく交換し続けているおかげで、購入時よりもキレイな状態に保てている。 そんな彼に、この次に欲しいクルマを尋ねてみると、ロータス エスプリ V8という回答があった。実はこのクルマは既に購入済みで、間もなく納車される予定。中学生のころに一目惚れして以来、かれこれ15年間も憧れ続けたモデルだけに、楽しみにしているそうだ。 ではS2000は手放してしまうのかというと、そうではなく、複数台持ちで頑張って維持するそうだ。KDさんは「S2000はいつかフルリフレッシュを実施して、可能な限り乗り続けたいです」と語ってくれた。
文=KURU KURA編集部 写真= 内藤敬仁