【2025年もJDMはアツい予感】 SEMA SHOW 2024に出展されたとっておきのJDM 10選
4. 三菱ランサー・エボリューションワゴン
三菱車はJDMとしてそこまで人気があるとは言えないが、ランエボやパジェロエボなど『エボリューション』系は人気が高い。 「もう二度と作ることができないハイパワーエンジンを搭載したガソリン車」としての価値が評価されている。こちらのランサー・エボリューションワゴン、通称『エボワゴン』は、『エボ9』をベースにランエボシリーズ初にして唯一のステーションワゴンとして2005年9月に発売開始された。 エボワゴンはこの1車種だけで、わずか2500台の限定生産であった。なお、この個体はまだ25年を経過していないため、カナダ(カナダは製造から15年で解禁)で登録されたモデルを展示用に持ってきた可能性が高い。
5. 日産スカイラインR32 GT-R
先述の通り、昨今のアメリカにおけるJDMブームはスカイラインR32GT-Rから始まったといえる。 RB26エンジンへと移行し、その伝説の幕開けを告げたのが、1989年登場の『BNR32』型スカイラインGT-Rだ。アメリカではRB26世代の集大成を飾る『BNR34』型が圧倒的な人気を誇るものの、90年代初頭の雰囲気を残すコンパクトなBNR32も依然として人気だ。 SEMA SHOWでは出展車両とそれを手がけた『ビルダー』の中で最強を決めるコンテスト『バトル・オブ・ザ・ビルダーズ』が毎年開催されているが、このBNR32を手掛けたのは2021年のコンテストでアワードを受賞したコール・マルテン氏。 マルテン氏が受賞した時はトヨタの名機『2JZ』エンジンを換装した四輪駆動のBNR32だったが、今回のビルドはRB26の良さを最大限活かしたフルチューン仕様となる。 元々の車体はエンジンが抜き取られた状態でほぼ放置されていた白いBNR32だったが、ブルー外装とタン内装に仕上げ、SEMA SHOW出展車両として見劣りしないレベルにまで復活させた。
6. 日産スカイラインR33 GT-R NISMO 400R
R32GT-R(1989年~)に続いてR33GT-R(1995年~)が輸入解禁となったのは2020年1月から。 R33はボディが大きくなり、ロングホイールベース化や車重増によって俊敏さに欠けるとされ、日本では不人気、失敗作という評価もあった。が、実はアメリカでは日本ほど不人気ではない。 こちらのR33は台数限定のハイパフォーマンスモデル『NISMO 400R』で、初めてSEMA SHOWに出展されたのは25年経過直後の2021年10月であった。以降、毎年1~2台は輸入解禁となった400Rが華々しく展示されている。 400Rは新車発売時の価格が1200万円と標準の2倍以上という高価格でもあり、生産台数も50台前後と非常に希少であることから、アメリカでの取引価格は1億円を超えることも珍しくない。