采配的中で初の連勝…BIGBOSSがピンチに自らマウンドへ向かった理由とは?
通常は投手コーチがまずマウンドへ向かい、野手たちがマウンドに集まって言葉を交わしている間に監督が球審に投手交代を告げる。監督1年目のBIGBOSSも一連の流れを踏襲してきたが、指揮を執って15試合目で初めて自らが動いた。 中5日での先発に応えてくれた左腕へのねぎらいと、2番手のバトンを託す右腕・玉井大翔(29)へ気合を注入しようと待っていたのか――実際はちょっと違ったようだ。 試合後に自身のインスタグラム(@shinjo.freedom)を更新したBIGBOSSは、100万人を超えるフォロワーへ向けて、こんな謎かけをしている。 「マウンドでBIGBOSSが内野選手にボケました さて なんて言ったでしょ~!?」 同時に投稿されたマウンド上での映像を見ると、宇佐見や野村らがたまらず吹き出している。何を言ったかは不明だが、この試合で初めて迎えた、試合結果を左右しかねないピンチで、自ら“ボケ役”を演じて緊張感を和らげた。マウンドへ向かった理由はここにあったのか。 果たして、玉井は栗山を3球三振に仕留めてピンチを脱した。8回は昨シーズンのリーグ最優秀セットアッパー、左腕・堀瑞輝(23)が11球で3人斬り。最終回はスターターとして開幕戦の先発を託したドラフト8位ルーキー、北山が150km台の直球を連発。2番・オグレディ(29)、3番・中村剛也(38)、外崎から三振を奪って締めた。 3勝11敗の最下位で迎えた西武戦へ、日本ハムは15通り目の打順を組んで臨んだ。すべての試合で目まぐるしく変えてきたオーダーに対して、12日に更新した前出のインスタグラムのストーリーで、BIGBOSSはコーチ陣にオーダーを組んでもらう、と発言した真意をこう語っている。 「僕が報道陣にコーチにオーダーを組んでもらったの意味はベンチにいる選手が全員打ちまくって誰を使ったらいいか悩んでるから決めてもらった」(原文ママ) その上で「打線がつながってないからではない」と断言し、全幅の信頼を寄せる打線が初回から鮮やかにつながる。一死から渡邉諒(26)が左前、近藤健介(28)が右前へ連打。パスボールでそれぞれ二、三塁に進んだチャンスで、3試合目の4番に指名された松本が2球目、129kmのスライダーをレフト前へ弾き返した。