クリスマスローズ、株分けする?しない?大株栽培に関するみなさんからのお悩みに追加回答!
『趣味の園芸』2024年2月号の「めざせ100輪! 鉢で庭で大株に」でクリスマスローズを大株に育て、楽しむ方法を教えてくれた「おぎはら植物園」店長・荻原範雄さんに、誌面では掲載しきれなかったみなさんからのお悩みにさらに答えていただきました! みんなのクリスマスローズの写真 前半は、クリスマスローズの株を大きく育てるための栽培法を中心にお答えしました。後半では、「株分けで枯らしたことがあり、自信がない」「大きくなりすぎたら、株分けしたほうがいいの?」など、株分けの方法や株分けをする・しないの見分け方など、4つのお悩みを解決します。
【お悩み1】10号鉢の株分けがしたい
株が大きいので重たく株分けしたいです。でも、株元ががっちり固まっていて分けることが難しく、ずっと10号鉢に植え替えています。以前ほかの苗でハサミを使って株分けをして枯らしたことがあり、大株での株分けに自信がありません。気に入っている株なので株分けでふやせればいいのですが。 東京都/ゆっちーさん(栽培歴約10年)
【根と地上部の量のバランスをとりましょう】 ハサミで切ることで根を多く落としてしまい、葉に対して根が少なすぎることが株分けの失敗の原因としてよくあります。根は水や養分を吸い上げる役目をしていますので、葉や茎などの地上部と根の量が均等になるように意識して株分けをしてください。根洗いして根の量を見えやすくし、ハサミを使わずマイナスドライバーや手を使って、なるべく根を切り落とさないように株を割りましょう。また、それでも根が少なくなってしまったときは、地上部の葉を切って減らし、根と均等になるようにします。地上部に対して根が多いことは問題ありません(少し根の方が多いくらいがちょうどよいです)。
【お悩み2】株の中央部に空間が
株の中央に茎がなくなってしまいました。株分けする際、中央部の根はどうすればよいですか? 兵庫県/nobuyukiさん(栽培歴約15年)
【中央の劣化した根を取り除きます】 クリスマスローズを長い年月育てていると、中央のもともとあった株が枯れて、脇から出た若い株が成長してドーナッツ状の株になることがあります。見ばえがよくなければ、株分けや植えなおしをしてみてもよいでしょう。中央の株の根は劣化して黒くなっていることが多いので、土をしっかりと払って水洗いしてから、劣化した部分をていねいに取り除くとよいでしょう。また、根が少なくなってしまったときは古葉も切り戻して、根と地上部のバランスをとってあげてください。