【まとめ】絶対感動!ヒューマンドラマ映画37本!
自分の上司が年下だったら? そんなときはご参考に!『マイ・インターン』
どんな世界にも“教える”側と、“教えられる”側が存在するが、多くの人が経験するのが、仕事上での上司と部下の関係だろう。場合によっては、年齢とその関係が逆転することもある。アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロ共演の本作は、まさにその典型例だ。 通販サイト会社の女社長ジュールズの下で働くことになったのは、シニア・インターン制度で採用された70歳のベン。仕事上ではもちろん社長と部下という関係だが、人生の経験は当然、ベンの方が豊富。仕事やプライベートで問題にぶつかるジュールズを、ベンは“人生の師”としてサポートする。 肝心なときは手を差し伸べるが、ふだんは一歩下がって相手を見守る。そんな“ジェントルマン”なベンの姿は、ある意味で理想の上司だろう。ベンを演じるデ・ニーロ自身と重ねると、さらに感慨深い。若い時代は過激な演技や役作りも得意としてきた彼が、年齢を重ねていぶし銀の存在感をみせる。アン・ハサウェイとの共演では、俳優同士の美しき師弟関係も感じられて、微笑ましい限り!
ヒューマンドラマの傑作!『ショーシャンクの空に』
無実の罪で終身刑を言い渡された堅物の元銀行員アンディが刑務所の中で最後まで希望を捨てずに生き抜くヒューマンストーリー。冤罪を主張しても誰にも聞いてもらえず、所長や刑務官は利己的で残虐、暴力的な服役囚には常に狙われ……。絶望の中でもアンディは持ち前の人柄の良さで味方を増やし、鉱物収集という趣味を見つけて楽しみ、そして何より自身の知恵をフル回転して居場所と地位を獲得していく。 ヒューマンドラマであり脱獄ものとしても秀逸な本作。あっと驚く脱獄の方法、所長や刑務官への痛快すぎる“復讐”。約20年もの長い間、決行のその時までアンディは希望と尊厳、そして知識を武器にひとり静かに戦っていたのだ。特にアンディが『フィガロの結婚』を流すくだりは、彼の人間性――ひいては人間にとって根源的に大切な感情や意思が描かれる名シーン。普段は柔和でおとなしいアンディの清々しくも不敵な表情も必見だ。ちなみに、その数年後に製作される『ミスト』は同じスティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督と思えぬ、正反対の絶望に満ちた作品なのも面白い。