【中学受験】難関私立中の併願パターンが大激変! 午後入試を味方につける「併願校選び」の新セオリー
◆英語力による加点方式を採用する学校も
そこに近年、看過できなくなっているのが英語力による加点方式です。 特に注目度が高いのは、今年度から豊島岡女子学園中で導入された算数・英語資格入試。2022年度第1回以降の英検CSEスコアと英検級に応じて、英語のみなし得点(100~50点)と算数の得点の合計得点で合否を判定するという入試方式が始まりました。募集人員は若干名ですから、本当に英語力と算数力のある受験生のみを選抜する方針です。 このように見ていくと分かるように、まさに2月1~3日入試は血で血を洗うレッドオーシャンであることは間違いありません。
◆「二月の勝者」になるための必勝併願パターンとは
では、はたしてこのレッドオーシャンを乗り切る併願パターンはあるのか。 筆者の経営する塾は千葉県柏市にあるため、生徒や保護者には「1月の第一志望校と2月の第一志望校の2つを選んでください」とセミナーや父母面談でお伝えしています。つまり、1月5日~の茨城入試、1月10日~の埼玉入試、1月20日~の千葉入試の学校から「1月の第一志望校」を、2月の東京入試から「2月の第一志望校」を選ぶように指導しているわけです。 筆者は毎年自塾のセミナーで、通学距離75分以内の志望校を日程別に、進学校か付属校か、入試問題の形式が記述式か短答式か、受験生の性格が強気か弱気か、そして志望校の偏差値帯が60・55・50のどれなのかによって48の併願パターンに類別した資料を配布しています。 これをもとに保護者や生徒本人がアレンジを加えた基本併願パターンを作ってもらい、さらに筆者が修正を加えて併願校を決定していきます。 しかし、横浜・川崎や東京都下にお住まいの方にとっては1月校が通学エリア外となるため、2月校のみで実質的な併願パターンを作る必要があり、これがすごく悩ましいわけです。 それに加えて今年はプチサンデーショックと呼ばれる特異年。2月2日が日曜日にあたるため、通常年ならば2月2日に入試を行う青山学院中などのミッション校が2月3日に入試を行うなどの変動が出る年なので、それも考慮しなければなりません。