「鏡の中の自分を見られなかった」AKB48で初センターに抜擢された本田仁美が振り返る10代の自分
2022年5月、AKB48加入9年目にして初のセンターを務めることが決まった本田仁美さん。日韓合同のグローバルグループ「IZ*ONE(アイズワン)」のメンバーとしても活動した本田さんだが、AKB48加入当初は「自信がなくて鏡の中の自分を見られなかった」と振り返る。IZ*ONEとして活動した2年半、そして、昨年成人を迎えて思うことを聞いた。(Yahoo!ニュース Voice)
自信がない自分を変えたIZ*ONEでの活動
IZ*ONEは、期間限定で結成された日韓合同12人組のグローバルグループ。1stミニアルバムが世界10カ国のiTunes配信チャートで1位を獲得したほか、韓国、日本、タイ、台北、香港などアジアを中心にコンサートを開催するなど国をまたいで活躍。2021年4月をもって2年半の活動期間を終えた。 ――本田さんは16歳の時に韓国のオーディション番組に参加し、韓国に渡りました。日本で活動していた時と比べてどのようなところが変わりましたか? 本田仁美: IZ*ONEに加入してからは、語学や歌、ダンスと、とにかく自分と向き合う時間が増えました。韓国には曲の最初から最後まで一人で映る「チッケム」という推しカメラのようなものがあって、個人としての私を見てもらえる機会が多くなったのも大きいかもしれません。鏡と向き合って表情の練習をしたり、ダンスを自分で動画に撮って見直したりと、日本で活動していた時よりも自分と向き合うようになりました。 AKB48はメンバーが多いこともあって、他のメンバーと比べて容姿やパフォーマンスに自信をなくすことが多くて、練習の時に鏡の中の自分の姿を見たくないと思っていたんです。IZ*ONEに入った時も、最初は日本人メンバーの中で語学やパフォーマンスは自分が一番できていないと落ち込んでいて……。でも、上を目指すなら、ちゃんと自分と向き合おうと思って、慣れないながら鏡に向かって表情の練習をしたり、ダンスの動画を自分で撮ってみて、自分の見え方を研究したりしました。 ――自信がない自分をどうやって乗り越えたのでしょうか? 本田仁美: 壁にぶつかってもうダメかもって思っても、「これまでのコツコツがあるんだから、自分が完全にダメになっちゃったわけじゃない」と、バラードを聴いて、たくさん涙を流して気持ちを切り替えています。なので、それ以来、私の座右の銘は「コツコツが勝つコツ」になりました。 それでも、落ち込むときって自分がすごく嫌いになるんですけど、「ひぃちゃんを見ていつも頑張っているよ」と言ってくださる、私を応援してくれているファンの皆さんのために頑張ろうと思って、前向きになるよう意識しています。