【NFL】スティーラーズがトムリンHC就任18年目に21年連続の勝ち越しシーズン達成でNFL記録に並ぶ
プレーオフ進出とAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区制覇はまだ決まっていないものの、ピッツバーグ・スティーラーズは勝ち越しシーズンを確定させ、その過程で歴史的な偉業を成し遂げている。
スティーラーズは現地1日(日)にシンシナティ・ベンガルズを44対38で下し、成績を9勝3敗に伸ばした。その結果、マイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)就任18年目となる今シーズンに21年連続となる勝ち越しシーズンを達成し、NFL記録に並んでいる。
21年連続で勝率.500以上の成績を収めるというのは、1965年から1985年にかけてのダラス・カウボーイズと並び、リーグ史上最長記録だ。
スティーラーズの安定した成功の歴史は、殿堂入りを果たした元HCビル・カウハーのキャリア終盤にまでさかのぼる。2007年に就任したトムリンHCは記録を伸ばし続け、18年連続で負け越していない。その記録は現在、ヘッドコーチキャリアを開始してから負け越しなしのシーズンが続いた年数として、他のどのヘッドコーチよりも4シーズン長い状態だ。
来季に22年連続の勝ち越しシーズンを達成した場合、スティーラーズはトム・ランドリー率いるカウボーイズが1965年から1985年にかけて達成した記録を追い抜くことが可能だ。一方のトムリンHCは通算負けなしシーズン数でランドリーとビル・ベリチックの記録に迫っている。ベリチックは2001年から2019年にかけて19年連続で勝ち越しを達成しており、これはランドリーの21回に次ぐ記録だ。
52歳のトムリンHCとスティーラーズの安定した成果は歴史的に見ても素晴らしいものだが、2024年のチームはここ数年よりもはるかに速いペースで、より大きな成功を収めている。スティーラーズが勝ち越しを決めたのは、昨季と2021年はシーズン第17週、2022年はシーズン第18週だった。
今年、9勝3敗の好スタートを切り、AFC北地区の首位としてカンファレンスの第1シードを争う位置につけているスティーラーズは、歴史的な記録も維持している。