注文したラーメンと一緒に持参した白米を食べていたら注意を受けました。注文はしているし、文句を言われる筋合いはないと思うのですが…。
飲食店に行ったときに、「注文した料理と一緒に自分で持参した食べ物を食べている客がいた」という話を耳にすることがあります。そのお客の言い分からすれば、お店の料理の注文はしているので、自分が持参した食べ物を食べようが問題ないという考えなのでしょうが、こういった行為はマナー違反です。 また飲食店への食べ物の持参が法的に問題ないのかも気になるところではないでしょうか。そこで今回は、飲食店に食べ物を持参してはいけない具体的な理由や問題点を法的な観点から解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
飲食店に食べ物を持参してはいけない理由
飲食店に食べ物を持参してはいけない理由は、お店の利益を損ねてしまうからです。例えば、ラーメン屋でラーメンを注文して、持参した白米を食べたとします。ラーメン屋にはライスのメニューがあるところが多いので、そのお店は客が持参した白米の分の利益を失うことになります。 飲食店での食事の料金は、お店の場所代という意味もあります。店主はお店の家賃を支払い、管理維持を行った上で料理の提供をサービスとして行っています。そのため、お店が食べ物の持ち込みを禁止している以上、お客はお店のルールに従わなくてはなりません。 また食品衛生上の観点からも、食べ物の持ち込みはお店側にとってリスクになります。飲食店には厚生労働省が定めた食品衛生法を守る義務があり、経営は厳しい食品衛生法の基準をクリアした上で行うことができます。 飲食店で食中毒が起こった場合は、お店は責任を問われ、営業停止処分・もしくは営業禁止処分を受けることになります。お客が自分で持参した食べ物をお店で食べて食中毒を起こした場合でも、飲食店には保健所からの調査が入ります。 そのような場合でも、お店はお客自身が持ち込んだ食べ物で食中毒を起こしたという事実を証明しなければならず、お店に責任がなかったと分かるまではお店は営業を停止しなければなりません。また食中毒がお客の責任だと分かったとしても、食中毒が起こった店としてイメージに傷がついてしまう可能性があります。 このようにお店に多大な迷惑をかけてしまうので、食べ物の持参は止めるようにしましょう。
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