黒船襲来! 真夏の鈴鹿特別戦、EXGEL MAXチャンプはシーズンクライマックスへ。ROTAX出身の勝田貴元も熱戦見守る
シニアMAX
フルグリッドに迫る33台が出走したシニア。米国シリーズから交換留学の選抜として、カナダ人ドライバーのグリフィン・ドウラーもエントリーを果たした。 公式予選のトップタイムは、これまでシリーズをリードしてきたクインティン・ルゥ。2番手に一宮總太朗、3番手には石山京也と続いた。トップタイムからコンマ1秒の中に10台が連なる大接戦で、ROTAX MAXのレースを象徴するかのような予選結果となった。 予選ヒートでゆっくりとしたペースのローリングから好スタートを決めるルゥの後方で、セカンドスタートの一宮が後退。代わって小山田隼と植田晴斗が2番手、3番手に浮上。このトップ3の後方では激しいポジション争いが続き、レース中盤には12番手スタートの金子准也が4番手まで浮上してきた。 トップのルゥは安全なマージンを築いてトップチェッカー。2位にはラスト2周で小山田を仕留めた植田が入った。3番手フィニッシュの小山田にはヒート後ペナルティが課せられ、繰り上がって3位は一宮、4位に金子となった。 決勝レースでまたしても好スタートを決めたルゥに1コーナーで仕掛けていったのは、4番手スタートの金子だった。ギリギリの攻防でルゥがトップを守る一方、2番手スタートの植田は後方集団に飲み込まれていった。オープニングラップ終了時点でトップはルゥ、2番手金子、3番手一宮というオーダーとなった。 レース中盤もルゥがマージンを保ち、2番手には一宮が浮上、3番手グループは金子と土橋皇太、門田翔成が競い合う展開となった。 レース終盤もトップのルゥと2番手の一宮の差は縮まらず、ルゥが全セッション完勝を達成。2位には一宮、3位には激しい接戦を制した門田が入賞した。 シニアのシリーズランキングはルゥが圧倒的な差を築きタイトル獲得。シリーズ2位には金子、3位に門田となった。この上位3名には、勝田貴元選手からの賞典としてWRCラリージャパンのサービスパークへの招待特典が授与された。 ■クインティン ルゥ コメント: 「今回の鈴鹿は自分のROTAXのトータルポイントにも影響するので、重要な大会でした。絶対に勝つつもりでした!」 「そのために全集中していたので、優勝して鈴鹿のチャンピオンになれたことをとても嬉しく思います。チームEMATYと栄光からのサポート、そしてスポンサー各社とEXGELに感謝します」 「また今大会参加したアメリカのドライバーたちとも交流でき、学ばせてもらったところもありました。次は交換留学の選抜ドライバーとして、自分もアメリカで頑張ってきます!」
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