黒船襲来! 真夏の鈴鹿特別戦、EXGEL MAXチャンプはシーズンクライマックスへ。ROTAX出身の勝田貴元も熱戦見守る
ジュニアMAX
ジュニアの最終ラウンドには17台が出走。朝の公式予選では手塚大雅が最速、2番手にはラウンド3で優勝した楠本心真、3番手にはラウンド4優勝の坂野太絃と、有力ドライバーが上位を占めた。既にシリーズチャンピオンを決めている澤田龍征はやや出遅れ6番手で公式予選を終えた。 予選ヒートでポールの手塚は、危なげないスタートでトップを堅守。2番手にはスタートで楠本を交わした坂野が浮上しオープニングラップを終えた。手塚、坂野、楠本によるトップ3は膠着状態のままヒートは終盤へ。その後方では4番手を走行する白石麗が後方に迫るチャンピオン澤田を抑える展開となった。 予選ヒートはこのままの順位で終了し、トップチェッカーは手塚、2位に坂野、3位には楠本が続いた。 決勝では、ポールの手塚が好スタートを決めた一方、2番手スタートの坂野と3番手スタートの楠本は若干の接触もあり後れを取った。その後方では澤田が4番手に浮上しオープニングラップを終えた。 序盤に早くもマージンを築いた手塚を、楠本を振り切った坂野が懸命に追う。坂野はレース終盤に差しかかる12周目、ついに手塚を捉えトップに立った。しかし手塚も譲らず、坂野と激しくトップを奪い合う展開に。この攻防により3番手を走行していた澤田が一気にトップ2とのギャップを詰め、手塚、澤田、坂野の順でファイナルラップに突入した。 猛追を見せた澤田だったが、トップの手塚には最終コーナーでも僅かに届かず。優勝は今シーズン初勝利となった手塚、2位にチャンピオン澤田、3位には多くの見せ場を作った坂野が入った。 ジュニアのシリーズランキングでは既に前戦で澤田がタイトルを確定しており、最終ラウンドのポイントにより手塚が2位に浮上、3位に坂野が入り2024年シーズンを終えた。 ■手塚大雅コメント: 「今回のレースは皆木駿輔選手、Zi-ViVre代表の中根さんのふたりがメカニックについてくれました。そのおかげで金曜日の練習走行から調子が良く、パーフェクトに優勝することが出来ました。今まで支えてきてくれたチームの皆さんに本当に感謝しています。これからも優勝目指して頑張ります!」
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