一人暮らしで自炊をしたのに食費が「月6万円」と、かえって高くつきました。なぜでしょうか?
自炊をしたのに食費が高くなってしまった経験から、過去に自炊をやめた方や、あるいはそのような話を聞いて自炊を始めることすら放棄してしまった方もいるようです。 そこで、自炊で食費が6万円に達してしまった方の話を例に、一人暮らしの自炊が高くなってしまう理由を考えていきます。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
食費の平均ってどれくらい?
まずは、一般家庭の平均的な食費がどれくらいとなるのか、確認していきましょう。総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によれば、2023年の単身世帯における食費の平均額は4万6391円となっています。一人暮らしで食費が6万円というと、統計上の平均額に比べて、およそ1.5倍近い額になります。 一般的に、自炊をすれば食費は安くなるといわれていますが、統計上の数値は自炊の有無を記載していないため、どの自炊の頻度がどの程度食費へ反映されているか明確ではありません。しかし、それでも4万6000円ほどである平均額と比較すると、6万円という金額自体は高いといえるでしょう。
自炊で食費が高くなる理由は主に2つある
自炊で食費が高くなる理由は、大きく分けて2つ考えられます。一つは「買い物の仕方が一人暮らしの自炊に適していない」場合、もう一つが「自炊の仕方自体に問題がある場合」です。 自炊で食費を安くするには、買い物する品々をその時々で変えていくことが必要になります。買い物をする場所は基本的にコンビニではなくスーパーとし、旬の物や特売品など、その時々で安いものを選んで購入していくのです。そうすることで、同じ分量の食料品を購入しても、代金は安く済みます。 なお、こうしていると、場合によっては数日間同じような食材で生活することもあります。しかし、欲しいものや食べたいものだけを買っていると、自炊をしていても食費が高くなる可能性があります。 また、自炊をするときも購入した順に消費したり、劣化しやすい食材を優先的に使っていったりしなければなりません。食材を劣化させ消費しきれなかった場合は、その分食材を再度購入しなければならず、支出が増えてしまいます。 買い物の仕方と自炊の仕方、これらが一人暮らしでの節約に適した形になっていなければ、食費を自炊によって安くすることができるとは限らないのです。