chocoZAPの黒字化から1年…認知度から満足度へ、瀬戸健社長が語る方針転換の成果「未来の足場固めの年だった」
RIZAPグループが手掛けるコンビニジム「chocoZAP」事業が2023年11月に単月黒字化を達成してから1年、美容からカラオケまで、サービス内容が拡充されてきた。また、全国展開をはじめ、高速道路や空港、企業内店舗など、店舗数の拡大を続けている。その一方では、機械故障や清掃など、SNSでの声も真摯に受け止め、ジム環境改善に務めてきた。代表取締役社長の瀬戸健氏に、今期の成果とこれからの展望を聞いた。 【比較写真】“奇跡の50代”浅香唯、4ヵ月で8.8キロ減量成功!美くびれ&美脚を大胆披露 ◆投資方針を転換、未来へ向けた足場固めの年 高速道路や空港などの新店舗出店も精力的に ――2023年11月にchocoZAP事業が単月黒字化してから1年が経ちます。この間の成長にはどのような手応えを得ていますか? 【瀬戸社長】 地方を含めて、まだまだ確実に需要があることを強く感じているところです。そういったなかで、身近にフィットネスジムがあることで通っていただける方は増え続けています。 ――会員数の伸びのグラフでは、右肩上がりの急成長を遂げてきたカーブがやや緩やかにもなってきています。 【瀬戸社長】 いままでは、大量の広告宣伝が集客に大きく寄与してきた部分があります。今年はその投資を方針転換し、お客様の満足度の向上のために費やしました。メディア露出がある程度限定された影響はあると思います。われわれはただ成長だけを追い求めるのではない。未来へ向けた足場固めの年と捉えています。 ――高速道路SA・PAに続いて、空港、ホテルへの出店も発表されました。ワンショットの利用が多いシチュエーションかと思いますが、chocoZAP事業の次なる成長フェーズになるのでしょうか。 【瀬戸社長】 広告宣伝以外による集客手段を模索していく中で、それぞれ集客力があるところに出店を進めていく方針の一環になります。高速道路のSAは、たしかに単発の利用客もいますが、移動するときにご利用いただいている会員の方も多いんです。トラックドライバーや一般ドライバーの方など、疲れたときのリフレッシュのためにご利用いただいているケースも多いです。 一方、単発の利用はトライアルに近いですね。熊本空港への出店は、搭乗前にスキマ時間が生まれやすい空港で、アジアを始めとした海外の方にも利用してもらえるハブになりえる。新しい社会インフラとして提案しています。