【新潟グルメ旅】魚沼市に根付く最高に旨いソウルフード「豚生モツ」って何? 地元の人気店で味わってきた
「網から落ちたタレはコンロの下に設置してある受け皿にたまる仕組みです」と説明しながら、ジュウジュウと小気味よい音を立てるモツの塊を手際よく網の上に広げていく知人。 ビール片手に香ばしい匂いとともに焼き上がっていくモツを眺めること数分。いい頃合いに焼き上がりました。さっそくひと口。表面は柔らかく中は弾力のある肉質は、噛めば噛むほど甘みがジュワーッ。甘辛いタレがプリップリのモツと見事にマッチしています。
その後、脂とともにビールを流し込みます。ひとしきり生モツとビールとのペアリングに興じたら、続いてご飯をオーダー。これまたご飯との相性が絶妙で箸が止まりません。ちなみに生モツの味付けは辛口やバジル風味など全4種類あるので食べ飽きることもなし。 ところで、なぜ魚沼市では下茹でしない“生モツ”が一般的なのか、気になりますよね。地元の知人の話によれば、こだわりの飼料と魚沼の伏流水で育てられた魚沼産の豚を、市近隣の食肉処理場で処理しているため、非常に鮮度の良い豚の生モツが店舗に行き渡るからなのだそう。羨ましい限りですね。 あっという間に豚生モツを完食。魚沼市のソウルフードを堪能させていただきました。心残りがあるとすれば、魚沼市の地酒とのペアリングを試せなかった点。ぜひ再訪&再トライしたいと思います。 ●SHOP INFO 店名:焼き肉はじめの一歩 住:新潟県魚沼市井口新田968-1 TEL:080-8119-1627 営:平日17:00~22:00 土日祝11:00~14:00、17:00~22:00 休:火曜(祝日の場合は営業)
豚生モツの次は、「滝雲」の絶景と地元の名蔵元へ
翌朝は市内にある枝折峠から望める絶景を愛でに向かうことに。まだ周囲が暗い早朝に出発し、クルマで枝折峠の登山口に到着したらそこから登山道を登ること約30分。絶景ポイントに到着です。ふと眼下を見ると、周囲には雲海が一面に! それだけでも絶景なのに、その雲海からあふれ出るように、雲が山の稜線を超えて滝のように流れ落ちています。まさに自然の芸術……。日が昇り始めると周囲の山々の紅葉がくっきりと見え始め、まさに壮観! 「早起きは三文の得」を実感しました。
午後は魚沼市の地酒「玉風味」や銘酒「越後 ゆきくら」をはじめ、野心的な酒造りで知られる玉川酒造へ。日本有数の豪雪地帯でもある魚沼市。周囲の山々から5年の歳月をかけてろ過された雪解け水を使って醸される日本酒は、日本はもちろん世界的にも高い評価を得ています。蔵元の見学や試飲も可能なので、魚沼市を旅する際はぜひ訪れてみてください。