ファッションの流行がインテリアにも! プレッピースタイルに注目
プレッピーなインテリアスタイルを一言で説明するのは難しい。プレッピースタイルは新しいものや古いもの、男性的な要素や女性的な要素、フォーマルでありながらリラックスしたものなど、さまざまな要素が共存して成り立っている。 そもそもプレッピーはアイビーリーグ スタイルと呼ばれ、その起源は1910年代にまで遡る。プレップスクールカルチャーやポロ、水泳、釣り、テニスなどの歴史あるスポーツを称え、書籍やテキスタイル、アートなどさまざまな分野で、プレッピースタイルの影響を感じることができるだろう。カラーパレットの大半をパステルカラーが占めることが多く、柄の使い方がポイントとなる。プレッピースタイルのルーツはニューイングランドだが、現在ではパームビーチやサウサンプトンなどの地域で盛んだ。また地域独自の文化を織り交ぜるようになり、カリフォルニア沿岸のレイドバックした雰囲気にも影響を受けている。デザイナーたちは鉄板のアメリカスタイルから、フランスの要素を少し取り入れたスタイルまで、クライアントの好みに合わせてプレッピースタイルをつくり上げている。 プレッピースタイルは、ミニマリストでもマキシマリストでも取り入れることは可能だ。取り入れる方法はモノグラムの装飾をいくつか追加するというシンプルな方法もあれば、寝室全体の壁紙を貼り変えるという手の込んだものまで多種多様。本記事では、数々のデザイナーが手掛けたプレッピースタイルなインテリアを紹介。花柄やマリンストライプ、チェック柄、千鳥格子など、さまざまな柄を取り入れた空間をチェックしよう。 US版「ハウスビューティフル」より
海岸の雰囲気をミックス
コースタルとプレッピーのデザインスタイルの差は微々たるものだが、「アシュリー・ギルブレス インテリアデザイン」が手がけたベッドルームはこの2つを絶妙に融合させている。マリンストライプとピンクとグリーンの花柄、ラタン素材を組み合わせて、ゆったりとした海辺の雰囲気をつくり出している。