「キリン 午後の紅茶 JAPAN BLEND & CRAFT グレープティー」12月3日発売
キリンビバレッジは、「キリン 午後の紅茶 JAPAN BLEND & CRAFT グレープティー」を12月3日に発売する。期間限定での販売となる。容量は500mlで、価格は190円(税別)になる見込み。 【画像】商品開発研究所 飲料開発担当の鈴木梢氏(左)とマーケティング部 ブランド担当 主務の大竹野晋平氏(右) 同社では、2021年と2022年に「午後の紅茶 for HAPPINESS 熊本県産いちごティー」を発売。その後も2022年と2023年には「キリン 午後の紅茶 季節のご褒美 FRUITS TEA」シリーズを発売するなど、フルーツフレーバーの紅茶を販売してきた。 こうしたフルーツティー市場の販売規模は、2017年から2023年にかけて2倍以上に伸長しており、こうしたニーズに応えるために開発されたのが今回の商品となる。 新商品では、日本茶を作る工程で用いられる「火入れ製法」を採用。鹿児島県産の紅茶葉を15%使用するとともに、長野県産のぶどう「ナガノパープル」の果汁(0.1%)を使用。さらに、山椒の香りを加えることで、すっきりとした味わいに仕立てられている。 マーケティング部 ブランド担当 主務の大竹野晋平氏は、「午後の紅茶ブランドが1986年に立ち上げられ、当初から日本の紅茶文化を作っていくことで生活を豊かにするというビジョンを掲げ、今も大きく変えていない」とした上で、紅茶を取り巻く市場環境や消費者の価値観が変わってきていると指摘。 昼食後から夕方にかけて甘いものがほしくなるタイミングに、フルーツティーのすっきりしたところや適度な甘みが大人っぽい選択肢として評価されているところや、国産素材に対する意識の高まりなどを受け、その魅力を引き出す日本のものづくりのこだわりをかけ合わせることで、紅茶のおいしさをさらに引き出すことを目指した。 商品開発研究所 飲料開発担当の鈴木梢氏は、今回使用している鹿児島県産の紅茶葉は緑茶に似たまろやかな飲み口が特徴で、これを引き立てるブレンドを意識。同氏に緑茶開発の経験があったことから、弱い火を入れることで香りを引き出す「火入れ」を紅茶商品で初めて取り入れることで、華やかな香りを実現。さらに、隠し香として山椒の香りを加えることで、すっきりとした後味を狙ったという。ちなみに、鈴木氏オススメのペアリングは、みたらし団子や生姜焼きとのこと。 同社では、国産素材を活用した商品の続編についても検討を進めており、2025年春頃の発売をめどに商品化したいとしている。
グルメ Watch,編集部:湯野康隆