阪神・近本、〝金ピカ好守〟魅せる「流れ変えるプレーを」 全身ゴールデン後輩・辰己に負けられん!
自慢の快足も生かした守備範囲の広さでビッグプレーを披露すれば、特に甲子園は大きく沸き上がり、流れを自軍に傾けることもできる。その一つ一つが勝敗を、優勝争いを左右することだってある。それを歴戦を通して肌で感じてきた男がチームを救うプレーを思い描き、グラウンドに立つ。毎年壇上でコスチュームを披露する辰己の存在感もかすむような〝金ピカプレー〟を連発した先には、新庄剛志に並ぶ球団最長となる5年連続受賞も待っている。
「(来季の守備の意識は)球児監督がどういう野球をするかでも変わってくるし、そこでどういうプレーをするか決まってくる。いろんな人とコミュニケーションを取りながら、だと思います」
首脳陣とも、森下、前川ら両翼に就く仲間ともしっかりと意思疎通を図り、準備を尽くしたうえでたくましく外野の最深部に君臨する。再びスペシャリストの輪に加わる1年後を見据え、今度は近本がそのグラブでみんなを〝絶句〟させる。(須藤佳裕)
■三井ゴールデン・グラブ賞
卓越した守備によりチームに貢献した「守備のベストナイン」を表彰するもので、1972年にダイヤモンドグラブ賞として発足。86年に現在の名称となった。選考基準に達したプレーヤーの中から、新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局のプロ野球担当記者として5年以上にわたり現場での取材を主にしている記者が投票で選ぶ。今季のセ・リーグの有効投票者数は298、パ・リーグは259。