即売り切れちゃう「KAIDO books&coffee」(品川)の“生スコーン”って? ブックカフェで楽しむ至福のスイーツとコーヒー時間
面白い場所を作りたい。「KAIDO books&coffee」誕生秘話
店主の佐藤さんは、高校卒業後に人力車の引手として働き、リクルートに転職したという異例の経歴の持ち主。なぜ品川にブックカフェを開き、どんな経緯で生スコーンを開発したのでしょうか。「お店を開いたのは、自治体や商店街のプロモーションの仕事をしていた時期に“品川に面白いコンテンツを作りたい“と考えたのがきっかけです。もともと人力車の引手として浅草でお客さんを案内していたときに『自分の地元もPRしたい』と思い、きちんとPRについて学ぶためにリクルートに転職したんですよね。約6年働いた後に独立したのですが、自治体や商店街のプロモーションの仕事をするうちに、広報の題材にできる“面白いもの”が少ないことに気づきました。自分が生まれ育った品川の街も、高齢化の影響もあって店がどんどん減り、さらにコンテンツが少なくなっている。それなら人の注目を集められるコンテンツ、そうした場所を作る側になろうと思って、この店を開きました。“楽しいお店”の一案としてカフェをやることになったのですが、リクルート時代に何千軒もの飲食店を取材して作り手のこだわりや想いを感じていたので、中途半端なメニューは絶対に出したくありませんでした。どうせなら、自分が絶対に美味しいと納得できるものを、ちゃんとした作り方で出したい。だからスコーンは2015年にお店を開く10年以上前からパティシエの友人と試行錯誤して開発しましたし、フードメニューのホットドッグもほぼすべて自家製で、地元のお肉屋さんに教えてもらってソーセージを、パン(ソフトフランス)は1年以上ソフトフランスだけを作り続ける修業をして納得できるものを作りました。催事は、2023年の1月に銀座三越のスコーンパーティーに出店したのがスタートです。過去の催事に出ていた複数の店がうちを推薦してくれたそうで、バイヤーの方から声がかかりました。催事の時期は普段より多くスコーンを製造しなければいけませんが、2022年に専用の工房を設けたのもあって、お店を休業せずに出店できています。今は、お客さんと『生スコーンって何ですか? 』『なんで生なんですか? 』というやり取りを1日に100回くらいしていますね(笑)そのうち飽きられてしまうかもしれないけれど、まず興味を持ってもらう、楽しんでもらう。そこを、とにかく大切にしたいです」
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