松井市長 大阪の百貨店クラスター「お客さんからの感染が可能性としては高い」
松井市長 大阪の百貨店クラスター「お客さんからの感染が可能性としては高い」
大阪市の松井一郎市長は5日午後、大阪市役所で定例記者会見を開き、大阪市北区の阪神百貨店で4日までに計133人の新型コロナウイルスの感染が判明している件について「様々な調査をした結果、当初はバックヤードでの従業員同士の感染を疑っていたが、その可能性は低い。お客さんからの感染というのが可能性としては高いのかなと考えているところです」と述べた。 【中継録画】「アストラゼネカ製ワクチンは8月23日以降に接種始めたい」大阪市・松井市長(2021年8月5日)
会見で松井市長は、明確なエビデンスはないと前置きした上で「当初はバックヤード、従業員のみなさんの接触による感染拡大を疑われたけれど、疑われる根拠がほぼなかった」と話した。
会見での松井市長の説明によると、百貨店側は非常に厳しい対策を取っており、従業員は37度以下の体温で出勤。職場に入る時も体温測定をし、従業員休憩室や食事をする場所の距離もとられ、パネルも用意していたという。
また、全従業員が不織布のマスクをしており、松井市長は「一部のエリアの売り場に固まっているということを考えると、従業員同士の感染は考えにくいということです」と説明した。
報道陣からは「阪神百貨店の再開にあたっては、どうすれば再開できるか見解は」との質問があった。 それに対し、市の担当者は「現在、総勢約2000人検査中で、全員の方の結果が分かった段階でどういう対応をとったら好ましいかというアドバイスを保健所からさせていただいて、最終的には百貨店の方で判断されると考えます」と答えていた。