独自大会V狙う大阪偕星に夢を追う“ドミニカン留学生“…「甲子園から日本のプロ野球、そしてメジャーへ」
2人は現段階ではメジャーのアカデミーに“青田買い“されるまでの評価はなく、次位グループのようで、山本監督は、「凄い選手はアカデミーから数年後にメジャー昇格を目指す。うちの2人はそこまでのレベルではない。本当はもう1人いて、こっちは凄い選手でしたが、今年来日する予定だったのに、新型コロナの影響で来られなくなったんです」と説明してくれた。 2人は共に大きな夢を抱く。 「来年は甲子園に出場して日本でプロ野球選手になり、できればメジャーへ」 揃って同じコメントに力を込めた。 NPBでは中学、高校に3年以上在籍した外国人選手は、日本人扱いでドラフトの対象になれる。 2人には、すでに好きな日本人選手もいて、ダビットは、「楽天のオコエ選手。守備がうまくて足が速い」と言い、ワーネルは「エンゼルスの大谷(翔平)選手。自信を持ってプレーをしている」と答えた。 新型コロナの影響で今夏の甲子園は中止になったが、まだ2人は2年生。大阪にはライバルに強豪校が集まっているが、来年のセンバツ、夏の甲子園と2度、出場チャンスはある。チームメイトと共に甲子園で活躍してスカウトの目を引き、まずは日本のプロ野球を足掛かりにメジャーへ羽ばたきたいとの大きな夢がある。 ただ19日の独自大会1回戦を前にダビットは12日の練習試合で死球を受けてしまった。その影響が心配され、まだ出場は不透明だが、79人いる部員の中から登録メンバーの30人に選ばれている。その1回戦で対戦する近大泉州高にはプロ注目の中尾純一朗投手がいる。チームを勢いづけるデビュー戦にはもってこいの相手だ。 (文責・山本智行/スポーツライター)