大阪府・吉村知事が定例会見5月12日(全文4)制度を組み立てても、最後はお願いベースに
問診を行う医師はどう確保するのか
日本経済新聞:日経新聞の古田です。府の大規模ワクチン接種会場について伺います。打ち手に関しては潜在看護師等を活用していく考えを示されましたけれども、問診等を行う医師についてはどう確保していくのか、知事の考えをお願いします。 吉村:ここについては特に医師会の先生方については、ぜひ市町村が実施主体ですから、もう強力にバックアップしていただきたいと思います。だから大阪府医師会にはそのお願いもしていますし、できるだけそういった支援をお願いしますと。 それからやっぱり地方でそういった自治体が準備しているというところがありますから、そういったところとバッティングしない形で、問診のお医者さんを確保したいと思っています。申し上げているとおり、あくまでもわれわれ補完的にやります。補完的にって責任逃れしているわけじゃなくて、法の立て付けとしてやはりまず市町村が責任主体としてやると。ただ、1人でも多い方が接種できる機会があったほうが、これは市町村にとってもいいし、府民にとっても結局いい。府民は市町村民でもありますから、そういった意味ではそういった場所を、機会をつくるということをある意味、市町村を補完する形で大規模接種会場を準備する。なのでお医者さんの確保についても、市町村が今、医師会と特に協力しながらやっていますから、医師会に要請するつもりはないです。
大阪市とバッティングしない形にするのか
日本経済新聞:大阪市の大規模接種会場についても松井市長のほうが先ほどの囲みのところで、医師会に入っている方以外の医師のほうにお願いをしたいとおっしゃっていますけども、それともバッティングしない形ということでしょうか。 吉村:これは大阪市の、これは問診だけじゃなくて歯科医師をお願いしようというようなことについても、今、大阪市から相談を受けていますので、大阪市と大阪府がある意味、協働もしながら今度、医師会以外の確保、お医者さんの確保ということも今進めています。大規模接種会場、これは大阪市民以外の府民の方も当然利用できますけど、大阪市民の皆さんも利用できます。大阪市内に設置をします。 なので、ここは大阪市とも協議をしながら進めていきたいと思っていますが、大阪市の医師会の皆さんにお願いするということは現時点では考えてないですけども、そういった意味で大阪市の大規模接種会場と完全にバッティングすることはないと思いますが、ある意味、一緒の、共同のようなところになっているところはあり得るとは思います。ただ、それは別に相反するものではないだろうとは思っています。 日本経済新聞:打ち手に関してですけど、もし歯科医師を利用される場合、なかなか研修等もまだやっていないので、まだ府の大規模接種会場がいつから始まるのかも未定というところなんですけど、それに間に合うのかというのと、それに間に合わなくても潜在看護師さんで最初は対応して、その後、歯科医師さんも活用されていくというお考えでしょうか。 吉村:まず潜在看護師さん、潜在看護師さんという呼び方が正しいのか、いいのかどうかというのはちょっと議論があるみたいですけど、ちょっとそこは置いて潜在看護師さんと言わせていただきますけど、潜在看護師さんにぜひ活躍いただきたいということを、僕はワクチンが、たぶんこれ絶対人材不足になるなと思ったので、3月の段階でもうすでにそういう仕組みをつくっています。つまり潜在看護師さんが大阪府看護協会を通じて研修をし、そしてワクチンの場面に限って活躍をお願いすると。