2024年「住み続けたい街ランキング」発表! 東京23区のシングル物件の「お手頃物件」が多い街の上位TOP10は?
毎年、「住みたい街」のランキングを発表しているリクルートが、「SUUMO住み続けたい街ランキング2024 首都圏版(SUUMO住民実感調査)」を発表した。首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)の街(自治体・駅))について、「今お住まいの街に今後も住み続けたいですか?」と聞いた結果をランキングしたものだ。有名な街、憧れの街が上位になりやすい「住みたい街」に対し、「住み続けたい街」は実際にその街で暮らす住民の実感が反映されたもの。よりリアルな「住み心地」の良さや、その街への「愛着」や「満足度」の高さなどが結果に影響しやすい調査といえる。 2022年以来の調査となった今回も、総合ランキングのほか、「家賃水準別」のランキングを公開。ここではそのなかから、東京23区シングル向け物件の家賃が8万円以下の「お手頃な街」に絞った、住み続けたい街TOP10を紹介する。
意外な穴場?「東急世田谷線」の駅が4つもランクイン
「家賃水準別 住み続けたい街ランキング」は住み続けたい街調査のなかで、一定の評価(平均評価点70点以上)を得た駅の、シングル向け/ファミリー向け家賃相場を集計。都県(地域)別に駅の家賃相場の平均値(万円単位、千円以下は四捨五入)を算出し、ランキング化したものだ。 ここでピックアップするのは「東京23区シングル物件」の家賃相場が家賃8万円以下の街から、評価が高かったTOP10を抽出したランキング。東京23区シングル物件の家賃相場の平均値は9万円であるため、それよりも1万円以上安い「家賃がお手頃な街」に限定した住み続けたい街ランキングとなっている。 つまり、ここで挙がった駅は、そこで暮らす住民が「今後も住み続けたい」と感じていて、なおかつ「賃貸物件も手が届きやすい価格」ということになる。それでは、上位の街を見ていこう。
前回調査と同様、今回も「東急世田谷線」の駅が数多くランクイン。前回2位だった「山下」が1位に、以下5位「宮の坂」、6位「松原」、7位「上町」と4つの駅がTOP10に入った。その名の通り、全ての駅が世田谷区内にある東急世田谷線は、下高井戸駅から三軒茶屋駅間の約5kmを結ぶ軌道線。下高井戸駅で京王線、山下駅で小田急小田原線(豪徳寺駅)、三軒茶屋駅で東急田園都市線に乗り換えられ、近隣住民の貴重な通勤・生活路線になっている。 都内では比較的マイナーな路線といえるが、沿線には世田谷の静かでおっとりした雰囲気の住環境が広がり、地域密着の特徴的なお店も多い。また、各駅がコンパクトで駅周辺に大きな建物がないこと、それゆえあまりガヤガヤしていないこと、新宿や渋谷などのターミナル駅に直結していないことから、東京の都心部近郊にありながらどこか「田舎感」「地元感」を漂わせる点も、住民に愛され、「住み続けたい」と感じさせるポイントかもしれない。