2024年「住み続けたい街ランキング」発表! 東京23区のシングル物件の「お手頃物件」が多い街の上位TOP10は?
住民が「住み続けたい」と感じる理由は?
ここからは上位の街の特徴や、調査の詳細分析から見えてきた「住民から特に評価されているポイント」を詳しく見ていこう。 まず1位の「山下」は、小田急小田原線の「豪徳寺駅」に至近で、新宿などにもアクセスしやすい利便性が高く評価されている。また「地域に顔見知りや知り合いができやすい」「街の住民がその街のことを好きそう」「自然災害が少ない/防災対策がしっかりしている」の項目も評価が高かった。居心地の良いコミュニティの存在と、安心して暮らせることは長く住み続けるうえで重要なポイントといえそうだ。なお、山下駅から徒歩10分の場所には世田谷区立羽根木公園があり、周辺の北沢川緑道も含めた豊かな自然環境も大きな魅力となっている。
2位の「南阿佐ヶ谷」で特に評価されているのは「魅力的な商店街がある」「住宅街が整然として美しい」「子育て環境が充実している」の項目。「すずらん通り商店街」「阿佐ヶ谷パールセンター商店街」という2つの名物商店街があり、ともに50年以上の歴史を持つ。すずらんの花を模したかわいらしい街路灯や、商店街発足当初から営業されているお店のレトロな看板など、昭和を知らない世代でもどこか懐かしいと感じてしまうような雰囲気。惣菜店や飲食店も多く、シングルにとってもありがたい存在だ。 また、ともに東急世田谷線沿線の5位「宮の坂」と6位「松原」。宮の坂は「雰囲気やセンスのいい、飲食店や個人商店(書店、美容院、雑貨屋など)がある」や「コストパフォーマンスがよい飲食店や個人商店(書店、美容院、雑貨屋など)がある」の項目、松原は「子育て環境が充実している」「教育環境が充実している」の項目の評価が高かった。 SUUMOリサーチセンターの笠松美香氏によれば「東急世田谷線はターミナル駅への接続という意味では若干の不便さはありますが、そのぶん家賃相場が低くなっています。家賃相場が低いと、同じように店舗の賃料も低くなるので飲食店や商店においても、若いオーナーや実験的な店舗もチャレンジしやすく、個性あるラインナップになります。日常使いできる範囲に飲食やくつろぎを得る選択肢が多くコスパがいい、そんな魅力が世田谷線にはあるといえるでしょう。一方で、沿線には世田谷区内に数多く出店する食品スーパーの『オオゼキ』や公園、図書館などの公共施設も充実しているため、生活環境としても申し分ありません。世田谷ボロ市など伝統的なイベントも多く、地域への愛着が生まれやすい環境といえるのではないでしょうか」とのこと。