【MLB】 米メディアが監督へのアンケートを実施 ベテラン監督はルール変更に抵抗あり?
米メディア「ESPN」がウインターミーティングで複数人の監督にアンケートを実施した。次なる新ルールは何か、プレーオフ拡大の是非、最も対戦したくない打者、大一番を託したい投手、最高の監督は誰か。こういった質問に対し、エンゼルスのロン・ワシントン監督やオリオールズのブランドン・ハイド監督などが赤裸々に回答している。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 最初の「次のルール変更は何か」という質問に対しては、大ベテランの監督とそうでない監督とで意見が別れた。60歳のデーブ・マルティネス監督(ナショナルズ)は「ゴールデン・アットバットではない」とした上で、「新しいルール変更がいろいろと行われ、少し時間がかかったが、野球は間違いなく正しい方向に向かっている」とピッチクロックやベース拡大などの新ルールが追加される現状に満足しているようだ。一方、72歳のロン・ワシントン監督(エンゼルス)は「牽制の3回制限ルールを撤廃したい」と語り、69歳のブルース・ボウチー監督(レンジャーズ)も「少し手を加えるのは構わないが、どこかで線引きをしなければならない」と、大ベテランの監督にとっては矢継ぎ早な新ルール導入は必ずしも歓迎されるものではないようだ。 続く質問は今や各リーグ6球団が進出できるプレーオフの拡大策についてだった。プレーオフの進出枠が拡大されたことでシーズン終盤の消化試合が減ったこと、これまで一発勝負だったワイルドカードラウンドが最大3試合になったことは概ね監督たちからは歓迎されているようだ。一方で、来季からレッズの監督として現場に復帰する名将テリー・フランコーナは「ブルペンゲームが増えすぎた」と、過密日程による負担増の影響でブルペンデーが増えたことを嘆いている。 「最も対戦したくない打者は?」という質問では、オリオールズのハイド監督が「大谷、ソト、ジャッジ、ベッツ、ヨーダン・アルバレス。まとめて」と大谷翔平にも言及。ワシントン監督もベッツの名を挙げ、デレク・シェルトン監督(パイレーツ)はアプローチの良いフアン・ソトを、ロッコ・バルデリ監督(ツインズ)はアーロン・ジャッジを挙げた。 同様に「大一番を託した投手は?」という質問もされ、ここではア・リーグサイ・ヤング賞に輝いたタリック・スクーバルの名前が多く挙がった。そして、「同業者の監督の中で誰がベストか?」という質問では、回答者全員がテリー・フランコーナ監督(レッズ)の名を挙げた。フランコーナ監督のブルペンマネージメントや選手から能力を引き出すスキルは、やはり同業者の中でも尊敬されているようだ。