「我慢」を続けると前頭葉の機能が低下する…老後は夫婦で別行動でもいい根拠
「孤独」という言葉に過敏に反応して、「孤独死はしたくない」などと不安がるより、一人で生きることを楽しむほうがずっと有意義ではないでしょうか。 一人でいれば、家族などから干渉を受けず、自分の好きなことができます。食事にしても、家族から「健康のため」と何か制限を受けることもなく、好きなものが食べられます。家で何をして過ごしていようが、誰からも文句を言われることはありません。このあたり、意外と参考になるのが、若い世代の生き方です。若者たちの中には、結婚や恋人をつくるよりも、一日中ゲームをしたり、スマホをいじったりしている人が多くいます。つまり、気楽な孤独を楽しんでいるわけです。過度に孤独を恐れ、不安でビクビクしていると、残された時間、好きな生き方ができなくなってしまいます。
自分の考えをアウトプットすることが高齢期にはとくに重要です。その意味において、話し相手になってくれる気のおけない友人などの存在や他人との交流は不可欠です。もしそんな存在の人がいるのなら、その人達との交流を育み、一人で好きなように生きていくのもいいかもしれません。
和田 秀樹(監修) :医師