毎日髪を洗わない? 憧れのパリジェンヌになれる美容メソッド
お気に入りのスキンケア製品
街角のいたるところにある薬局には、フランスの製薬会社や化粧品研究所が開発したケア用品が豊富に揃っている。多くは敏感肌でも愛用できるシンプルかつ効果的な処方で構成されている。また、皮膚科医によるテストをパスしていながら、リーズナブルな価格で提供されていることが一般的だ。 例えば、クレマンス・ポエジーやヴァネッサ・パラディは、メイク落としに「コロソル」 “オー ドレ”を愛用している。メイクアップアーティストの多くは、撮影前にモデルや女優の肌をケアするために、薬局コスメを活用している。 「薬局は、世界でも類を見ないほど幅広い皮膚科医監修コスメを提供しています」と、パリを拠点とするコンサルティング会社「ネリーロディ」のクロエ・アルホナは言う。「パリジェンヌはナチュラルな美しさと肌や髪の健康的な輝き、つまり白いシャツのような安心感をコスメにも求めているのです」
スペシャルケア
イギリスでも活躍するアントニ・カルモン医師は、「パリジェンヌはお直しよりもシワがある方を好みます」と話す。 彼女たちが求めるのはフレッシュな見た目と肌質のよさ(例えばメソセラピーのセッションを数回受ける)、クマやしかめつらのシワを軽減することだ。現在パリでは、LEDを使ったサロンメニューも非常に人気がある。 自宅でのナイトケアでは、コラーゲンとエラスチンの生成を促進するレチノールを使用し、保湿を叶えるリッチなクリームやビタミンCのコスメを愛用している。日焼けした肌が流行らなくなった今、パリジェンヌはシミや赤みを抑えるため、太陽から肌を守る必要があると気づいてきた。したがって、SPF50のUVクリームの注目度も高まってきている。
メイクアップ
パリジェンヌはあまりメイクをしないと言われている。“時間がない”ことや“レス・イズ・モア”という考えをもとに育ったことが理由として挙げられる。つまり、どんな状況でもナチュラル、またはほぼナチュラルに見えることが重要なのだ。 パリジェンヌの“ノーメイク風ルックは”一見何もしていないように見えるが、実はかなりの努力を要する。オフィスからカクテルパーティーに出かける際には、唇をレッドリップで染め上げ、シャルロット・ゲンズブールやカロリーヌ・ド・メグレのように、スモーキーアイアイシャドウやアイラインを引く。若い女性たちは、ヴィンテージな魅力と自己主張をミックスさせた真っ赤な口紅をトレードマークにしている。自分の強調したいパーツに合わせて、必要不可欠なステップを日課に取り入れているのだ。