【広島好き】「第二のチェコ」「第二のフランスア」はいるのか!? アカデミー出身3投手の評価
今月20日に打ち上げられた秋季キャンプでは、アカデミー出身のラミレスが注目を集めた。粗削りながらも秘めたパワーは、得点力不足にあるチームの光のように映ったのかもしれない。
ロベルトを含め、アカデミー出身の野手が注目された一方、アカデミー出身の投手はあまりメディアに取り上げられなかった。今秋、来日した練習生4人のうち、3人が投手だった。右投げのブリトー、左投げのデロスサントスとオルティスだ。
ブリトーはドミニカアカデミーの中で、もっとも制球力があると評価されている。クイックやけん制なども器用にこなす。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと豊富。球速が140キロ半ばと、球威が課題とされる。
デロスサントスはパワーピッチャーの左腕で、最速は秋季キャンプで更新した154キロ。球種はスライダー、チェンジアップ、フォーク。クイックなど細かい技術は課題として残る。
オルティスも最速152キロの左腕で、150キロ前後の球速を安定して出せる。球種はスライダーのようなカーブとチェンジアップ。ブルペンでは制球良く投げるも、実戦になるとばらつく。年齢はブリトーとデロスサントスよりも2歳上の26歳。
一軍首脳陣を前にした実戦では、好結果を残せなかった。ただ今秋、初来日したばかりの彼らに求められたのは結果ではない。ドミニカアカデミーでは実戦が少ない。この秋は彼らの現在地と可能性を知る機会。秋季キャンプを終えて、彼らの評価を菊地原コーチに聞いた。
「デロスサントスは球が強く、スライダーもギュッと曲がる。オルティスは球が伸びてくる感じ。球速はもっと出るんじゃないかな。ブリトーはフォームが一番まとまっているね」。
もちろん、課題もあるだろうが、それぞれの長所を教えてくれた。永川一軍投手コーチにも聞いた。
「三者三様だね。一番球が強いのはデロスサントスだけど、コントロールするのに苦労している。オルティスは真面目。角度のある変化球を投げるけど、彼も制球に苦しむときがある。ブリトーは一番まとまっているけど、球速が日本人の投手と同じくらい。現時点では本当、評価が難しい」