カーリング・藤澤五月の肉体美はどのように生まれたのか? 2カ月半の“変身”支えたトレーナーに聞くボディメイクの舞台裏<RS of the Year 2023>
きっかけはインスタのDMでもらったメッセージ
――藤澤五月選手が出場したのはFWJが主催する「mola cup」ビキニクラスでした。トレーナーとして指導に当たるようになったのはどのような経緯だったんでしょうか。 マムシ〇:インスタグラムでDMをいただいて、最初は本人だと思わなかったんです。ファンの方のアカウントだろうな、まさか本人じゃないよな、と思っていて(笑)。オンラインで最初のミーティングをした時に、本人だったので驚きましたね。 藤澤さんはビキニクラスに興味があったようですが、最初は「大会に出たい」というわけではなく、大会にも興味があるけれど、まずは「ウェイトコントロールとか減量をしたい」ということが目標で、やっていく中でいけそうだったら出ようかな、という感じで2月にご連絡をいただきました。本格的に体作りを始めたのは4月末からです。 ――約2カ月半であそこまでの体を作り上げたということですよね。かなりハードなトレーニングを積んだのでしょうか? マムシ〇:そうですね。彼女はもともとカーリングをやっているのでトレーニング歴が長くて、最初に会ったときは大会に出た時より10キロぐらい体重が重かったんです。ただ、体の中に筋肉があることはわかっていたので、絞っていく中でどれだけ筋肉が出てくるかな、という感じでした。だから、トレーニングは脂肪を落としていく作業がほとんどでしたね。もちろんビキニ用の肩の筋肉をつけるとか、つけたいところに筋肉をつけるトレーニングはまだ本格的にやってない部分があったので、そういった体作りをしました。 減量自体は私と出会って初めて取り組んだそうですが、彼女の場合はそれまでの幼少の頃からの長いトレーニング歴が下地としてあったからこそ、2カ月半という凝縮された期間であそこまでの体を作ることができました。 ――トレーニング歴の有無も大きいのですね。大会に出る時は、体脂肪はどのぐらいまで絞ったんですか? マムシ〇:もともと20パーセント台でしたが、10パーセント以下に落としました。私は大会に出る時は8パーセントくらいを目指しているのですが、藤澤選手もそれくらいまでは落としていましたね。