菅首相が記者会見12月25日(全文3完)水際対策はしっかり早急にやっていきたい
変異ウイルスへの危機感が足りないのでは?
インディペンデント・ウェブ・ジャーナル:インターネット報道メディアの岩上安身と申します。よろしくお願いします。総理のお話を承っておりまして、この突然変異のウイルスの唐突の出現についての危機感がいささか足りないのではないかなというふうに不安になりました。英国だけではなく、南アフリカ、そしてすぐにナイジェリアでも出現しておりまして、感染拡大は急拡大しております。そして、全世界の学者や専門家や政治家たちが今、議論を熱心にしていることは、この同時多発突然変異種の登場という事態、まったく新しい事態ではないか、そして、それはここまで約1年掛けて開発されたワクチンというものが効かないのではないか、これについて真剣な議論が始まっております。このケンブリッジ大学のGupta教授という方は、このウイルスの登場をワクチンからの逃亡過程の始まりである。その最初の第一歩であるというふうにおっしゃっております。 わが国でもワクチン頼みという、ワクチンが最後の手段だというだけにこだわるのではなく、それ以前の段階で、こうした同時多発突然変異種に対して、どのように向き合っていくのか、新しい新事態に向き合っていくのかということを、もっと真剣に取り組むべきではないだろうかというふうに感じるんですが、その際、やはりこの1年間、全世界がコロナと戦ってきて、その戦略においてPCR検査と隔離というものを、全量検査を徹底して、そのあげく、抑え込んで、そして、経済的にも成長させたのは中国であるということが明白なわけですね。他の国々は惨憺たる状況にあるわけです。日本も全量検査ということには熱心ではありませんでした。
全国民にPCR検査を行うべきでは
安全保障上、反中、親米ということがあろうかもと思いますけれども、少なくともコロナの対策においては、こうした突然変異の登場も含めて、ワクチンは突然変異には有効ではないかもしれませんけれども、検査を行うということに関しては有効であるはずですから、中国方式を本気で考えて、全国民にPCRというものを行っていく。幸いに民間のものは3000円、2000円というものが出ております。そうしますと、3000億程度でできるはずです。これだけの補正予算を組んでる中で、【隔離予算 00:46:00】を組んだって5000億で済むはずです。本気でここら辺りで、全面的にこの1年間の政策を総括して、展開を、戦略的な展開を行うということをお考えになってもらえないでしょうか。両者に、お二人にお聞きしたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 菅:まず、私から申し上げますけども、ウイルスは絶えず変異を起こしていくものであり、変異があったことで必ずしもワクチンの効果がなくなるというわけではないというふうに承知しています。また英国やWHOも現時点で今回の変異がワクチンの有効性に影響を与えるとのエビデンスは得られてない、このように述べてるということも承知してます。いずれにしろ、今後、審査部門において、変異株に関する情報を含めて、引き続きさまざまな情報を収集しながら、有効性、安全性、こうしたことを確認して対応していきたい、このように思います。 インディペンデント・ウェブ・ジャーナル:PCRの。 司会:すいません。 菅:全国、全員ということは、私は、いろんなところに相談しますけど、そうした必要性はないと、こういうように思ってます。 司会:尾身先生、お願いいたします。 尾身:2つご質問があったと思います。1つは変異株の話ですよね。これは変異株がイギリスなんかの情報だと、これが流行すると実効再生産数が40%ぐらいということで、これは仮に今この変異株が日本に来て、感染が拡大、流行に関与すると、これは今来た場合ですよね。これは今でも医療体制等々が逼迫、もう機能不全に近い段階に近づきつつある。これは極めて危機的な状況が起こると思います。従って、今、きのう政府のほうで英国については決断をしていただいたので、おそらくご質問はその他の国ですよね。その他の国でもウイルスが見つかり、そこが感染がもう維持されているところと、まだそうではないかもしれないけど感染例が報告された国とありますよね。