約4億6600万年前の地球に「環」があった可能性 史上2番目の大量絶滅の原因?
■注釈 ※1…ただしガリレオの望遠鏡の性能では環であると認識できず、1つの星の両脇に2つの星が耳のようにくっついていると表現していました。土星の耳が実際には環であると報告したのは、より精度の高い望遠鏡で土星を観測した1655年クリスティアーン・ホイヘンスです。 ※2…直径約117kmの小惑星および彗星「キロン」も環を持つとされていますが、他の小惑星の環と比べて発見が不確実です。 ※3…ある天体が、別の天体から重力を受ける時、天体に近い側が遠い側と比べてより強い重力を受けることになります。この力の差によって発生する「潮汐力」は天体を変形させます。天体自身が形を保てないほど潮汐力が強くなり、バラバラに引き裂かれてしまう領域を「ロシュ限界」と呼びます。 ※4…例えば1994年に木星へ衝突した「シューメーカ・レヴィ第9彗星」は、分裂した全ての破片が衝突するまでに6日間しかかかりませんでした。 ※5…この4000万年という数値には多少の議論の余地があるとされていますが、いずれにしても極端に短い期間に短縮される可能性はありません。 ※6…ロシュ限界に入るかどうかに関わらず、地球の重力圏(ヒル球)の中に天体が入り込み、一時的な衛星として捕獲する確率は、1km以上の天体では1000万年に1回程度と推定されてます。今回の研究で推定された天体の直径は10km以上であることを考えれば、ロシュ限界に入り込む天体の数は非常に少ないことが予測されます。 Source Andrew G. Tomkins, Erin L. Martin & Peter A. Cawood. “Evidence suggesting that earth had a ring in the Ordovician”.(Earth and Planetary Science Letters) Silvia Dropulich. “Earth may have had a ring system 466 million years ago”.(Monash University)
sorae編集部