天皇陛下63歳誕生日会見(全文) 雅子さまと結婚30年「できる限り力になり、支えていきたい」
THE PAGE(宮内庁提供映像)
天皇陛下が23日、63歳の誕生日を迎えられた。それに先立ち記者会見を行い、即位後に初の外国訪問としてイギリスを訪れ、エリザベス女王の国葬に参列した時のことや、3年ぶりに再開された地方への訪問、ご家族への思いなどを語られた。以下はその全文。 【動画】天皇陛下63歳に 「日本、そして世界の平和を祈る気持ちを大切にしていきたい」
地方への訪問を3年ぶりに再開「とてもうれしいこと」
幹事社:宮内記者会の幹事を務めております、日本テレビのウスイと申します。天皇陛下におかれましては、63歳の誕生日を迎えられますこと、記者会一同、心よりお喜び申し上げます。 このような記者会見の場を設けていただきましたこと、改めて心より御礼申し上げます。新型コロナウイルスの影響が長く続く中、陛下の今のお考えやお気持ちをうかがえる貴重な機会となります。正確に伝えることが、私たちの大切な役割だと考えております。本日はどうぞ、よろしくお願い申し上げます。 陛下はこの1年、即位後初の外国訪問としてイギリスを訪れ、エリザベス女王の国葬に参列したほか、およそ3年ぶりに地方訪問を再開されました。本土復帰50年を迎えた沖縄では、遺族や若い世代の人たちと交流される機会もありました。訪問先で印象に残ったことを、エピソードとともにお聞かせください。ウィズコロナが進む中、今年の活動のあり方についても考えをお聞かせください。
天皇陛下:新型コロナウイルス感染症の状況はまだ収まっているとは言えないと思いますが、そのような中にあって、昨年の秋に感染状況を見ながら栃木県を日帰りで訪問したのを皮切りに、地方への訪問をほぼ3年ぶりに再開することができました。 コロナ禍にあっては、国民の皆さんと直接ふれ合うことが難しくなったことを私も雅子も残念に思っていましたので、この1年、都内においても様々な行事が再開され、また地方への訪問も行うことができ、皆さんと直にあってお話ができるようになったことは、私たちにとってもとてもうれしいことでした。 地方への訪問にあたっては、専門家の方の意見をうかがうなど新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に気を配りながら、関係者の皆さんが念入りに準備を進めていただいたことをありがたく思うとともに、現地では沿道を含め、たくさんの方々に温かく迎えていただいたことを、雅子とともに大変うれしく思っております。