南海電鉄「2200系」が、グリーンの復刻塗装ではるばる銚子にやって来た
車両の説明が長くなってしまったが、銚電グッズであふれる仲ノ町駅の切符売り場で車庫見学の入場券を買おうとすると「車両検査実施のため、1月9日から3月31日まで車庫見学中止」の張り紙が。これは全くの想定外だった。車両の近くに行けなくなり、線路際やホームからの限られたアングルで撮影するしかなかった。4月1日以降の車庫見学は「土、日、祝日のみとさせていただきます。ご了承ください」との掲示も。これから銚電を訪問する方はご注意ください。 そもそも仲ノ町の車庫で長居する予定ではなかった。というのも、鉄道会社のそれとは思えない銚電のホームページ(最も目立つのが「オンラインショップ」)で、「電車を止めるな! 銚子電鉄が作った映画 絶賛公開中」のバナーを見つけていたから。変電所の更新費用を捻出するため、クラウドファンディングで製作費を募り、2020年8月に公開された映画を、仲ノ町の一つ先の観音駅に近い「圓福寺」で毎日上映しているという。せっかくの機会なので、15時からの上映を見てから帰る計画を立てていた。
それまで時間があったので、仲ノ町駅で購入した「南海電車2200形入線記念」の一日乗車券を使って犬吠駅のおみやげ売り場へ。売り上げの7割を占めるという「ぬれ煎餅」、累計500万本以上を売り上げた「まずい棒」のほか、新食感の「グミせんべい」、原材料費の上昇などでまずい棒の価格を改定した「きまずい棒」などの新商品も。前回6年前の訪問時においしくいただいた「鯖威張る(サバイバル)弁当」がなくなっていたのは少し残念だった。 観音駅に戻り、歩いて圓福寺へ。上映を告知するポスターなど何もない。とりあえず寺務所で映画を見に来たと伝えると、なぜか帳面に名前と電話番号を書くよう言われた。2000円の鑑賞券を購入し、本堂の中を通って案内された「上映室」は、10畳以上ある和室2部屋を使い、中央に鎮座したプロジェクターから大きなスクリーンに映写するスタイル。椅子は8席用意されていたが、上映開始時間に座っていたのは筆者1人だけだった。