「Millet(ミレー)」の技術力の頂点を極めたバックパック「トリロジー スカイ 25+」が街で人気の理由とは
フランスで1921年に創業したブランド「MILLET(ミレー)」はアウトドア用品の名門として世界中で愛され、日本にもファンが多い。頭文字の「M」をデザインしたロゴは、通常は単色だが、一部アウトドア専門店などにはフランス国旗と同じトリコロール(3色)のロゴを配した「Trilogy(トリロジー)」と名のつくシリーズが置かれている。これが今、注目を集めている。 ブランドの技術の粋を集めたシリーズが、なぜ街で人気なのか。タウンユースの需要もあるバックパック「Trilogy Sky 25+(トリロジー スカイ25+)」の特長を詳しく聞くとわかるのでは? と期待してミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社を訪ね、マーケティング部の古谷奏さんに話を聞いた。
最高級の機能を備えながら、シンプルで使いやすく、身体にフィットする
1987年、ヨーロッパアルプスの最難関と言われた3つの北壁(アルパイン・トリロジー)をわずか42時間で連続登攀したフランス人アルピニスト、クリストフ・プロフィが世界に衝撃を与えた。冬季に、ロープや確保器を使わないフリーソロ登攀で、いずれも難所として知られるグランドジョラス、マッターホルン、アイガーを立て続けに制覇したのだ。 「そのとき『ミレー』の製品を身に着けてプロフィがなしとげた偉業は、後のスタンダードになる軽い装備でスピーディに行動する登山スタイルの幕開けでした。この偉業を称えて『ミレー』はブランド最高峰のシリーズに『トリロジー』の名をつけ、現在に至るまで通称『トリロジーロゴ』という特別な3色のロゴを配置しています。
登山を愛する方々は以前から『トリロジー』シリーズの性能の高さを評価してくださいますが、冬のアルプスほど過酷な山を極めなくても、オールシーズンのアクティビティに対応できる軽量性、耐久性、使い勝手のよさがアウトドアを楽しむ方々に注目されてきています。通勤などデイリーユースに活用される方も多いです」 平地で使うものは高山での使用に適さないことが多いが、高山で使うものは平地でも活用できる。たとえば「トリロジー スカイ 25+」を通勤に使う人の中には、軽さとフィット感と十分な容量を生かして通勤ランニングに役立てる人もいるという。ランニングに適しているなら、当然ウォーキングにも応用できる。