コロナ第7波「たちまち行動制限については考えない」岸田首相会見7月14日(全文2完)
サハリン2の権益維持に向けた取り組みの現状は
毎日新聞:毎日新聞の高橋です。先ほど総理のほうから電力のお話があったと思うんですが、ガスの安定供給についてもお伺いしたいと思います。先月、ロシアのプーチン大統領が、サハリン2の資産など、新たな運営会社に引き継ぐ大統領令に署名しましたが、日本の権益維持に向けた取り組みの現状と、国内のガスの安定供給策、節ガスは難しいという国民の声もありますけども、国民の生活への影響について伺いたいと思います。 岸田:まずロシアの対応については予断を許さないと考えています。そして日本としては、世界の自由と平和秩序を守るために、ロシアの脅かしには屈せず毅然と対応する、こうした基本方針は譲れないと考えています。その上でこのサハリン2について申し上げるならば、サハリン2は、日本の電力やガスの安定供給の観点からも、これは重要なプロジェクトです。今回の大統領令によってサハリン2からのLNG輸入が直ちに止まるわけではないと考えますが、引き続き日本の企業の権益を守り、LNGの安定供給が確保できるよう、官民で一体となって対応したいと思っています。 また、万が一の事態に備えて、すでに電力・ガス会社が2週間から3週間程度のLNG在庫を有していますが、事業者間の融通の促進など、さらなる対応も検討してまいります。なお現在、都市ガスの需給は逼迫しておらず、国民の皆さまに節ガス等をお願いする状況にはありませんが、万一の状況に備え、必要なあらゆる対応、これを政府としても検討していきたいと考えております。以上です。 司会:以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。恐縮ですが、現在挙手いただいている方につきましては、後ほど1問、担当宛てにメールでお送りください。後日、書面にて回答させていただきます。それでは、ご協力ありがとうございました。 (完)【書き起こし】岸田首相会見7月14日