原発「最大9基の稼働進める」岸田首相会見7月14日(全文1)
岸田文雄首相は14日、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 感染再拡大「新たな行動制限は考えていない」(2022年7月14日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 感染再拡大「新たな行動制限は考えていない」(2022年7月14日) ◇ ◇
与党は安定した政治基盤を確保
司会:ただ今より岸田内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに岸田総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 岸田:日曜日の参議院選挙において与党は安定した政治基盤を確保することができました。新型コロナ、ウクライナ侵略、世界的な物価高騰、世界にも日本にも数十年に一度しか起こらないような事態が重なり合って起こり、突き付けられています。私は、今回の選挙の結果は、こうした戦後最大級の難局から日本を守り未来を切り開けとの国民の皆さんからの叱咤激励であると厳粛に受け止め、重大な責任を感じています。 今回の選挙では、遊説中の安倍元総理が卑劣な暴力により命を落とされるという衝撃的な事件が起こりました。あらためて安倍元総理に哀悼の誠をささげます。安倍元総理におかれては、憲政史上最長の8年8カ月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力を持って、厳しい内外情勢に直面するわが国のために内閣総理大臣の重責を担ったこと、東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開等の大きな実績をさまざまな分野で残されたことなど、そのご功績は誠に素晴らしいものであります。外国首脳を含む国際社会から極めて高い評価を受けており、また、民主主義の根幹たる選挙が行われている中、突然の蛮行により逝去されたものであり、国の内外から幅広い哀悼・追悼の意が寄せられています。
今秋、安倍元総理の国葬を行うことに
こうした点を勘案し、この秋に国葬儀の形式で安倍元総理の葬儀を行うことといたします。国葬儀を執り行うことで安倍元総理を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず民主主義を断固として守り抜くという決意を示してまいります。併せて、活力にあふれた日本を受け継ぎ、未来を切り開いていくという気持ちを世界に示していきたいと考えています。 政権運営や憲法改正、拉致問題などについては、先日の自民党総裁会見の中で基本姿勢を申し上げました。本日は国民の生命や暮らしに直結する足元の喫緊の課題について、今後の政策展開を説明いたします。 第1に新型コロナ対応です。今週伺った専門家のご意見も踏まえ、お話しいたします。新型コロナの感染が全国的に拡大しており、若者を中心に全ての年代で感染者が増えています。新たな変異種、BA.5への置き換わりが進む中で、さらなる感染拡大に最大限の警戒が必要です。他方、政府、自治体ではこうした状況が起こりうることを想定し、強化してきた医療体制を維持しています。感染者数は増えていますが、今のところ重症者数や死亡者数は低い水準にあります。病症使用率も上昇傾向にあるものの、総じて低い水準にあります。政府としては病症の確保、高齢者施設における療養体制の支援、検査体制の強化、治療薬の確保など、医療体制を維持、強化しながら、引き続き最大限の警戒を保ちつつ、社会経済活動の回復に向けた取り組みを段階的に進めてまいります。 私たちはこれまで6回の感染の波を乗り越えてきました。その中で、日常生活、経済活動における感染防止への取り組み、科学的な知見の積み重ね、そして医療体制をはじめとする、政府、自治体の取り組みなど、わが国全体として対応力が強化されています。まずは強化された対応力を全面的に展開することで、新たな行動制限は現時点では考えていません。 その一方で、社会経済活動と感染拡大防止の両立を維持するためには、世代ごとにめりはりの利いた感染対策をさらに徹底していくことが必要です。特に重症化リスクのある高齢者を守ることが重要です。鍵となるワクチン接種は現在、4回目の接種が着々と進んでいます。4回目接種には5カ月の接種間隔が必要であることから、7月から8月にかけて多くの方々が接種時期を迎えることとなります。高齢者施設での接種促進など、対象の方々にできるだけ早く接種いただくための取り組みを進めます。