マエケン、32試合200回クリアで16億円ゲット!
ドジャースタジアムで入団会見を行った前田健太(27)は、ドジャースと8年2500万ドル(約30億円)をベースに最大8120万ドル(約97億円)という高額のインセンティブ(出来高)を織り込んだ異例の契約を結んだ。マエケンは、ドジャースの身体検査により右肩、肘の靭帯への懸念が発覚。ドジャース側は手術にいたるリスクを考えた上でベースの年俸を低く抑え、インセンティブでカバーする長期契約を持ち掛け、前田サイドが合意した。 その注目のインセンティブの詳細については、米国メディアが明らかにしているが、ロスの地元紙で「デイリーニュース」などによると、開幕時に25人のアクティブロースターに入っていれば15万ドル(約1800万円)。先発登板数によって、最大650万ドル(約7億8000万円)のインセンティブがプラスされ、15試合、20試合をクリアすれば、100万ドル(約1億2000万円)づつ、25試合、30試合、32試合をクリアすれば、150万ドル(1億8000万円)ずつが加算。またイニング数のインセンティブは、最大350万ドル(4億2000万円)で、90イニングをクリアで25万ドル(約3000万円)、そこから10イニングずつ、190イニングまで、25万ドル(約3000万円)ずつ加算されていく契約。200イニングをクリアすれば、さらに75万ドル(約9000万円)がプラスされる。 つまり32試合に先発し、200イニングをクリアすれば、12億1800万円が、基本年俸の3億7500万円にプラスされるので、年俸15億9300万円となるのだ。8年間、32試合、200イニングのノルマを消化し続けるのは至難の業だろうが、インセンティブの最大は8120万ドル(約97億円)となり、基本ベースをプラスすると、127億4400万円。さらにポスティング入札経費の約24億円を加えれば、総額150億円を超える大型契約である。 また他にも、付帯条件として、日本とロサンゼルス間のビジネスクラスの往復航空券が4枚、前田の通訳の費用、前田をサポートするマネジメント会社の人間の1人分の旅費、住居手当、ビザ申請料の負担に加え、トレード拒否権はないが、トレードされる度に100万ドル(約1億2000万円)が支給される。この額も異例だ。