沢田時(宇都宮ブリッツェン)が新城ロードレースで初優勝を飾る|Jプロツアー
沢田時(宇都宮ブリッツェン)が新城ロードレースで初優勝を飾る|Jプロツアー
2024年9月8日、愛知県新城市で開催された第1回新城ロードレースにて、宇都宮ブリッツェンの沢田 時がスプリントで初優勝を果たした。公道に設定された16kmの周回コースを10周、総距離160㎞でおこなわれた。
アジア選手権も開催される新城市での公道ロードレース
新城ロードレースは、これまでクリテリウムが行われていた新城市で、初めてのロードレースとして9月8日に開催された。この大会は、2026年のアジア競技大会でのロードレース開催地として仮決定していることもあり、前哨戦として注目された。16kmの周回コースを10周、合計160kmのレースには117名が出走した。
花田、武山、沢田逃げ集団に3人を送り込んだ宇都宮ブリッツェン
レース序盤からアタックが続き、暑さの中で選手たちは次々と消耗していった。宇都宮ブリッツェンは、怪我で欠場したフォン・チュンカイを除く5名で参戦し、積極的にレースを展開。4周目には本多 晴飛がリタイアしたが、残る選手たちは前線を維持した。レースの決め手は5周目、山岳ポイント後の下りで12名の逃げグループが形成され、花田 聖誠、武山 晃輔、沢田の3名が加わった。
8人のスプリントを沢田が制し、ロードレース初優勝を飾った
最終的に8人が勝負を決める集団に残り、キナンレーシングチームの孫崎 大樹やマトリックスパワータグの織田 聖、ヴィクトワール広島のベンジャミン・ダイボールが残った。残り3kmでのアタック合戦が続く中、沢田は冷静に集団内でスプリントのタイミングを計り、残り50mで孫崎を抜いて優勝を果たした。これは沢田にとってロードレースでの初勝利であり、宇都宮ブリッツェン、そして同チームを指揮する西村大輝監督にとっても嬉しい初タイトルとなった。 沢田は今年、5月にインドネシアで開催されたMTBのアジア選手権で優勝してアジアチャンピオンに輝き、7月に富士見パノラマで開催されたMTBの全日本選手権でXCC、XCO共に日本チャンピオンとなっている。「男子エリート選手で唯一無二の三刀流」という肩書を持つ沢田だが、今回の優勝で念願のロードレースでの勝利を手に入れた。