多汗症を切らずに治せるマイクロウェーブ治療「ミラドライ」 初診から施術の流れを解説
一度で高い効果が得られるとして、多くの人が受けているミラドライによる多汗症治療。アメリカ食品医薬品局(FDA)や日本の厚生労働省にも認められた高い安全性と効果が特徴です。 これから多汗症治療を考えている方のために、ミラドライ初診から施術の流れについて、秋葉原フロンティアクリニックの鴫原先生に教えてもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
ミラドライの仕組みについて
編集部: ミラドライは多汗症の治療法と聞きました。 鴫原先生: はい、ミラドライは比較的新しい治療法であり、従来のものと違い、切らずに多汗症を治せる治療法として注目を集めています。 編集部: そもそもミラドライはどのようにして多汗症を治療するのですか? 鴫原先生: 汗を分泌するのは、皮膚にあるエクリン汗腺やアポクリン汗腺などの汗腺です。ミラドライはそれらの汗腺をターゲットに、脇の下の皮下2~3mmの層に向けて周波数5.8GHzのマイクロ波を照射します。 マイクロ波には水分に反応して熱を産生するという特徴があり、これを利用してエクリン汗腺やアポクリン汗腺の機能を破壊するのです。 編集部: ミラドライの治療をしたら、もう汗をかかなくなるということですか? 鴫原先生: いいえ、ミラドライはマイクロ波で汗腺を熱破壊しますが、なかには破壊されないで残ってしまう汗腺があります。そのため、まったく汗が出なくなるわけではありません。 編集部: 大体、治療前に比べてどれくらい汗をかかなくなるのですか? 鴫原先生: およそ7~8割、汗をかく量が減少すると言われています。 編集部: マイクロ波を当てて熱くないのですか? 鴫原先生: はい。ミラドライの治療には麻酔を使用するので、治療中に熱さや痛みを感じることはほとんどありません。 編集部: やけどのあとも残らないのですか? 鴫原先生: ミラドライにはハイドロセラミック・クーリングという機能があり、マイクロ波を照射するのと同時に表皮から冷却します。そのため、皮膚の表面にやけどのあとを残すことは、ほとんどありません。