日銀・黒田総裁会見1月21日(全文2)新型肺炎の動向は注視したい
年間保有量の低下傾向は続くのか
共同通信社:共同通信の【イノウエ 00:29:46】といいます。国債買い入れについてお願いします。去年の国債買い入れ額は年間16兆円程度にとどまったかと思うんですけども、政策の軸足をYCCに移してから年間保有量、低下傾向が続いていますが、一方で80兆円めどという目標があるかと思うんですが、この傾向が続くのかどうかをよろしくお願いします。 黒田:これは、あくまでも80兆円っていうのはめどであって、金融調節方針自体は先ほど来申し上げているようなイールドカーブ・コントロールに移行していますので、金融政策の調節の目標は政策金利と10年物国債の金利というところに移っていますので、その下で国債の買い入れを弾力的に行うということでありますので、何か80兆円を何がなんでも購入しないといけないということではないんですけども、必要があれば80兆円まで買っても全然おかしくないということで、あくまでもこれはめどになっていまして、現在のイールドカーブ・コントロールの下では国債買い入れ額はある意味、内生変数になるので、政策変数は政策金利と10年物国債の調節目標ということになっているということであります。 【書き起こし】日銀・黒田総裁会見1月21日 全文3へ続く