ボロボロのドアミラー、分解掃除のすゝめ【作業のポイントは塗装クリア層の処理にあり!】
こすり傷や直射日光で傷ついたドアミラーを、新車並みに再生したい
雨や風、そして直射日光に晒されていたドアミラー。紫外線によりクリア部分が剥げ、かなり劣化が激しい。さらにどこかで擦った時に付いたであろうキズも多いことから、ここでは、ミラーをボディから取り外し、ミラーカバー下地からきっちりと補修することにした。 【画像】ボロボロのドアミラー、分解掃除のすゝめ 分解する手間はかかったが、かなり綺麗に仕上げることができた。気になっていたサイドミラーのキズや色褪せもなくなり、満足度の高いメンテができたと思う。
STEP1:ドアミラー外しの第一歩はリム外しから
◆ドアミラーの固定ボルトはドアトリムの裏側に設置されているため、まずドアトリムを取り外す。 ◆ドア前方側のホールシール上部角を、裏側に取り回されているハーネスの接続カプラに楽にアクセスできる範囲まで引き剥がす。 ◆ドアミラーハーネスの接続カプラを分岐し、ハーネス途中の固定クリップを引き抜く。 ◆サービスホールの奥に設置されているドアミラーの固定ナットを外し、ドアミラーAssyを取り外す。
STEP2:はずしたドアミラーを分解してカバーを分離する
◆ミラー上部を押し込んで下面の隙間を広げ、リムーバーを差し込んで軽くこじり上げてさらに隙間を広げつつ内部を覗き見て、ミラー裏面のフックとミラーホルダーの接続ポイントを確認する。 ◆フックとミラーホルダーの接続ポイントの直近までリムーバーを差し込み、ゆっくりこじり上げて嵌合を解除する。無理矢理こじると「パキッ」と割れてしまうので要注意! ◆同様に反対端の嵌合を解除してミラー下面を引き上げつつ、上面側の嵌合を外してミラーを取り外す。 ◆ミラー台座の固定ネジを外してフレームから分離する。 ◆カバー内の外枠フレームを固定しているネジを外してフレームをフリーにする。 ◆正面フレームを引き抜き、カバーからフレームを抜き出す。 ◆ミラーウインカーの周囲にセットされている固定ネジをすべて外し、カバーから分離。配線カプラを引き抜いて切り離し、外したネジ類と共に保管する。
STEP3:カバー内外の汚れを水で綺麗に洗い流す
◆カバーを完全に分離するためには電動ユニットのハーネスを引き抜かなければならない。そのためにカプラを取り外す。そこで、ハーネスを目一杯伸ばしてカバーから離した状態で作業することにした。まず、カバーを水洗いして汚れをきれいに落とす。 ◆長年の汚れが落ちてキレイになった。これから塗装劣化と傷ついた部分を補修していく。