【ハイライト動画あり】新人が躍動!早稲田大学が帝京大学から圧巻7トライ。関東大学対抗戦2024
高校を卒業したばかりのルーキーが躍動する――。 【ハイライト動画】帝京大学 vs. 早稲田大学
それは『脱・体育会系』で下級生の能力を引き出してきた帝京大学でおなじみの光景だったが、この日は早稲田大学の新人が輝いていた。
18歳のSO服部亮太(佐賀工業)、19歳のWTB田中健想、そして帝京大のファーストレシーバーに果敢に刺さった18歳のFL城央祐(ともに桐蔭学園)。
2024年11月3日(日)の関東大学対抗戦。4勝の帝京大学と3勝の早稲田大学による全勝バトルは、アッと驚くような大差がついた。
その中心で輝いたのは2人のルーキー。今春高校を卒業したばかりのスタンドオフ服部とウイング田中だ。
ただルーキーが躍動する舞台を整えたのは他のメンバーだ。HO佐藤健次主将を筆頭とするフォワード、キッカーで安定性抜群のCTB野中健吾、アシストに徹したCTB福島秀法。
そして現役日本代表で10月はニュージーランド戦にも先発したFB矢崎由高はおとり役に徹し、WTB田中らの突破を演出した。矢崎に関しては帝京大WTB森寛大のマークも効いていた。
「夏の菅平ではコンタクトの部分で負けてしまったので、自分たちのプライドであるコンタクトの強さを出していきたい」
試合前にそうコメントしたのは帝京大のFL青木恵斗主将だったが、早稲田大は166cmのFL田中勇成らが驚異的なスピードでファーストレシーバーに刺さり、フィジカルの強みを出させなかった。
先制トライは13分だった。
敵陣22mゴールアタックで、SO服部が相手守備のポジショニングを振り切る高速パス。右タッチライン際ギリギリにいたWTB田中が捕球し、右隅へ。ルーキーコンビで先制トライを挙げてみせた。
帝京大の土台にヒビが入るような衝撃シーンは前半17分だ。
SO服部のロングキック一本で敵陣に入った早稲田大は自軍投入スクラム。ここでHO佐藤主将をはじめフロントローが背骨の入った低い姿勢で、相手フロントローを崩す。
ボール投入後のプッシュで押し切り、さらに前進。帝京大スクラムを押し切る形でペナルティを獲得。