考察『光る君へ』32話 『源氏物語』を読みふける帝(塩野瑛久)の表情!彰子(見上愛)の手を取り炎から連れ出した先、お互いを想う心が芽生えないはずがない
ついに覆される日が
まひろ初出仕の日。旅立ちを前に、父からの餞の言葉 「お前が女であってよかった」 1話からため息まじりに繰り返された「お前が男であったらなぁ」が、ついに覆される日が来た!よかったね、よかったねまひろ……と泣いてしまった。 「姫様」と泣く乙丸にも、もらい泣きだ。これまで彼がまひろから離れたことなんてなかったのだから。「たまには帰ってくるから泣かないで」。うん……そうなんですよね。 そして、ついに藤壺に出仕! あのぉ。同僚となる女房の皆さん? まだ歩いてる段階から睨むのやめて? お互いに目配せするのやめて? おっかないから。 ひとりだけ微笑んでまひろを迎える赤染衛門先生が末席……そう。ここで女房達はその血筋、家柄順に座っている。彼女らはどんな人物か、それはまた次回に! 次週予告。 僧侶が都を練り歩く。強訴ですか? まひろさん寝坊か。公任と斉信「鈍いのは困るな」って誰のこと。女房の皆さん、恒例のひそひそ話ですか! まひろの口から「光る君」の名が……そして帝から直接作者への感想が!中宮様からもご要望が。サブタイトルは 『式部誕生』そう、紫式部じゃないの。藤式部なの。 33話も楽しみですね。******************* NHK大河ドラマ『光る君へ』 脚本:大石静 制作統括:内田ゆき、松園武大 演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう 出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗 他 プロデューサー:大越大士 音楽:冬野ユミ 語り:伊東敏恵アナウンサー *このレビューは、ドラマの設定(掲載時点の最新話まで)をもとに記述しています。 *******************
文・ぬえ イラスト・南天 編集・アライユキコ
クロワッサン オンライン
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