「売る側からいったら『カモ』」老後への不安で投資する40代がお金で失敗するワケ<漫画>
生涯独身人生がめずらしくなく、おひとり様という言葉が孤独よりも優雅と感じられる昨今。とはいえ、40歳を過ぎる頃には、不安が頭をよぎるのではないでしょうか。 【マンガ】一人で生きる楽しい老後『大人ぼっちマニュアル』を読む そのために必読なのが『大人ぼっちマニュアル』(よしたに著、幻冬舎)。いざひとりになった時に、仕事や健康そして老後、「大丈夫か!?」と慌てないよう、各分野の専門家がサバイバル術を伝授しているのです。
40代、気づいたら体の不調やお金の心配が
安定した仕事、ひと段落した子育て。順風満帆な40代。そんな矢先に頭をもたげるのは、体の不調やお金の心配ではないでしょうか。 体が弱るとメンタルも弱ります。実体のなかった不安が明確になっても焦らず対処できるように、本書を参考にしていきましょう。
お金のためにやること、やらないこと
老後2000万円問題がささやかれて早数年、40代はそれなりに貯蓄している人が多く、投資に踏み切る人ももちろんいるのですが。 「先行きの不安があって、まとまった額のお金を持っている人は、売る側からいったら『カモ』」と、本書に登場する経済評論家の山崎元先生が断言。 40代でキャリアの壁にぶつかり、「不動産や暗号資産を買って『仕事以外で』一発逆転を狙う人が多くなる」と安易な儲け話に乗ることに警鐘を鳴らします。 老後の資金を心配するあまり、つい迷走してしまうのでしょう。せっかく貯めた大切なお金です、安易な情報に流されるのではなく、情報を厳選しなくてはなりません。 忘れてはならないのが、老後のための資金に集中するあまりに、今を後回しにしてしまうこと。いざ、お金を使う時になっても、体に支障が出ていたら悲しすぎます。若いうちにしかできない体験も楽しむべき。今、使うお金と、老後の資金のバランスを考慮しましょう。思い出はかけがえのない財産でもあるのです。
保険と銀行、お金のからくり
テレビやネットでやたらと保険をプッシュしていますが、本書いわく、「国保があるかぎり高価な保険商品は必要ない」とのことです。 他、不動産購入も避けたほうが無難です。実際、40代以降で親が残した不動産や空き家の処分で困っている人が、私を含め、私の周囲にもたくさんいます。 「当面使わないだろうお金を『eMAXIS Slim 全世界株式』通称『オルカン』にすべて突っ込む」と本書がすすめる投資法はいたってシンプル。 これもテレビやネットで銀行や証券会社をやたらとプッシュしていますが、手数料で会社が潤うようにできているといいます。 自分のお金は自分で守り、今を楽しみつつ、老後に備えたいです。他力ではなく自力で、貯めたお金に働いてもらいましょう。