「いつも」「みんな」はパワハラ?【ビジネスマナー】使ってはいけないNGワード
社会的な問題として何かと注目を集めている「パワハラ」問題。仕事をする上で上司が部下を指導する場面は多々あるかと思いますが、どのような言葉がパワハラに当たるのでしょうか。何気なく無意識に発している言葉が、実は相手を傷つけてしまっている可能性があります。そこで今回は、パワハラになる可能性のあるNGワードについて、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが紹介します。 【画像】何気ない言葉もパワハラ認定されるかも…!【ビジネスマナー】NGパワハラワード まとめはコチラ
パワハラになるNGワード
【元社長秘書のマナー講座】vol. 24 社会的な問題として何かと注目を集めている「パワハラ」などのハラスメント問題。特に、上司が部下を指導する中で「パワハラに当たるのかどうか」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。上司は自らの職位に応じて業務上の指揮や指導教育を行う立場ですが、上司の指導とパワハラとの線引きは受け手により感じ方が異なるため、難しい問題の一つとも言えるでしょう。そこで今回は、パワハラになる可能性のあるNGワードについてご紹介をします。意図せずしてパワハラの加害者とならないように、今一度確認をしてみてくださいね。
パワハラになるNGワード5選
NG1. 「この仕事向いてないんじゃない?」 相手の能力や努力を否定するような発言は、相手のやる気を下げるどころか自尊心を傷つけてしまい、パワハラと受け取られてしまいます。部下を指導する時は、一方的に自分の言いたいことを言うだけでは意味がありません。責めるのではなく、どうしたらできるようになるのかを具体的に指導することが大切です。 NG2. 「前にも言ったよね」 アドバイスをしているつもりでも、相手からすると威圧感や見下されていると捉えられかねません。また別の疑問点が出た場合に、前に言っていたか不安になり聞きづらくなります。同じミスをするようであれば、教え方を変えてみるなど自分の伝え方を今一度見直してみましょう。 NG3. 「これだから、最近の若い者は」 年齢や世代など、どうにもならないことを理由に否定するのはNGです。「ゆとり世代」など世代で括ってしまうのもいけません。偏見にとらわれず適切に評価するようにしましょう。 NG4. 「言われたことだけやればいいから」 自分の存在意義や何のために仕事をしているのかわからなくなる可能性があり、不満につながりやすくなります。指示通りの簡単な作業だけを依頼することも自主性を奪ってしまうためNGです。その仕事をやる意味や感謝の気持ちなどを伝えることで、相手の存在意義があることを示すことが大切です。 NG5. 「言ってる意味分かってる?」 相手を怖がらせ、脅迫するような言葉はパワハラに当たります。言われた側が萎縮したり、憤りを感じてしまったりする可能性のある発言はやめましょう。確認する場合には、「もし分からないことがあれば、些細なことでも聞いてね」など、やわらかい言い回しにしましょう。