「修学旅行のための数万円」で加担するケースもーー若者を闇バイトから守るために大人ができること #こどもをまもる
周囲の大人に相談することで、セーフティーネットに引っかかる子は増える。三浦さんは、闇バイトに加担するのを踏みとどまった若者とも出会った。 「もともとキャリア支援で関わりのあった大学生の子が、『こういうのやろうと思うんだけど……』って僕に相談してくれて。一緒にいろいろ検索して、怪しい情報が出てくるってファクトを集めていって、『これでもやる?』って話すと、『いや、やっぱ怪しいから断るわ』って決めてくれた。少なくともその子にとっては、相談できる大人でいられたんだ、と思います」 若者のそばにいて、相談できる大人であること。身近な子どもたちの周りに相談できる大人がいるか、自分自身は応える準備ができているか、いま一度見つめ直す必要がある。 もちろん、「誰に相談したらいいのかわからない」という若者もいるだろう。大人側が「相談してほしい」と思っていても、子どもにとって信用できるかはわからない。 その際、ある程度の匿名性を保った上で相談できる機関もある。こうした機関を利用することは、少なくとも「一人で抱え込まない」ための一つの道になるはずだ。
▼国民生活センターの消費者ホットラインに電話をすれば、商品・サービスの購入や利用の際に見舞われた事故やトラブルについて相談ができる。 電話:(局番なし)188 相談受付時間:10:00~16:00 ▼日本司法支援センター(法テラス)に電話をすると、民事・刑事に限らず、法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けることができる。さらに、条件を満たしていれば無料で法律相談を受けられる。 電話:0570-078374 相談受付時間:平日9:00~21:00 土曜9:00~17:00(メールによる問い合わせは24時間ホームページから受付中)