大阪府・吉村知事が定例会見7月28日(全文3)高齢者の接種目標はおおむね達成
新規陽性者の数は加味しないのか
読売テレビ:読売テレビの尾木です。緊急事態宣言の要請をする基準に関してなんですけれども、これ、新規陽性者の数っていうのはもう加味しないということで良かったですかね。 吉村:新規陽性者も当然、頭には入れていきたいとは思っています。これからおそらく新規陽性者が増えてくると思います。その中でも、やはりそれが極端に異常なぐらいの数字をはじき出して、病床もこれは逼迫するのはもう目に見えてるとなれば、前倒しの判断っていうのはあり得るとは思います。ただ基準としたら、やはり新規陽性者が発生した、新規陽性者が出てきてる中で、医療のキャパシティー、そこにきちんと収まるのかどうか、そこが非常に重要だと思っています。 医療のキャパシティーをこれまでも増やす中でやってきたわけですけれども、それでもやっぱり今のこの数が増えてくる、右肩上がりになってくると非常に厳しい状況になってきます。だから新規陽性者は非常に重視はしていますけれども、判断の基準とすれば、病床がどれだけ逼迫するのか、それも逼迫しきってから判断したら遅いわけですから、先ほど申し上げたとおり、軽症か、もしくは重症のどちらかです。たぶん重症はおそらく50%には僕はしばらくいかないと思っていますけれども、軽症・中等症については、こちらもやっぱり逼迫してくると非常に厳しい状況になってきますので、50%に達するとなれば緊急事態宣言を要請すると、その判断をしたいと思っています。ここは本部会議を開いて、専門家の意見も聞いて判断したいと思いますが、これはステージ4は50%ですから。重症が仮にその時点で、10%台、20%台、少なくても軽症・中等症が50%に達すれば、緊急事態宣言は要請すべきだというふうに思っています。
病床を1つの基準にしていきたい
数については、なので、ものすごく異常な数字を示して、これは明らかにもう50%に間違いなく達するというようなことがあれば、1つの判断要素にはしたいと思います。ただこの何人になったから緊急事態宣言というのもよくよく考えると、どこに根拠があるのかなというふうに思うところもあって、やっぱりそこは最終的には医療体制、提供体制、ここが大切ですので、ここが逼迫しない、ある意味で若い人が入って、若い人が早い段階で退院するというのがぐるぐる回るようであれば、社会全体をぐっと抑えて、日々生活している人の暮らしであったり、そちらのほうの命であったり、そちらのほうをぐっと制約するのはちょっと違うんではないかと思うので、病床を1つの基準にしていきたいと思います。 ただおっしゃるとおり陽性者数というのは、その後の病床の逼迫に非常に関連もしてますから、非常に重要な数字だと思っていますので、そこが異常な数字を示してくれば、場合によってはいろんな前倒しの判断というのもあるかもしれませんが、ちょっとここは明日、あさって、しあさっての数字は誰も予測できないので、ある意味トータルでの判断にはなるんでしょうけれども、基準としたらやっぱり医療提供体制、ここが逼迫の可能性が生じるようなことがあれば、50%を超えるようなことがあれば緊急事態宣言を要請すると、これを1つの基準にしたいと思います。その基準を府民の皆さんとも共有したいと思っています。 どうなったら緊急事態宣言になるのというのが、今非常に全国でも曖昧な状況になってきているんじゃないかなというふうに思うので、ちょっとここは1つ、基準を作って、府民の皆さんと共有していかないと、その後の行動変容も含めて、緊急事態宣言ってなんなんだろうなということに今ちょっとつながりかけて、そこの不信にもつながってきて、これはあまり良くない傾向で、緊急事態宣言そのものに意味があるわけじゃ、やっぱりないので、それが結局まったく行動変容につながらないとなれば、もうあと切るカードがないわけです。 個人の私権制限はこの国ではやらないというのが、どうも国会の考え方のようですので、外出禁止みたいな、したら罰金とか、そういう強い措置をとれないという前提で考えたときには、やっぱりもう信頼関係を常に共有していかなきゃいけないと思えば、やっぱりこういう状況になったときには、要請しますっていうのをあらかじめ伝えておいて、そしてそうならないようにしていきましょうと、なったら申し訳ないけど我慢をお願いしますということのほうが僕はコミュニケーションとしてあるべき姿ではないかなと思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月28日 全文4に続く