あばれる君「昔は名声を得たいだけだった」結婚してから変わった仕事との向き合い方とは【インタビュー】
息子への教えは「先生にチクらない」
――本書を読んでいると、お子さんからとても慕われていることを感じました。普段はお子さんたちとどんなふうにコミュニケーションをとっていますか? あばれる君:息子との時間を生活の中でいちばん優先していますね。昨日も朝5時に起きて、6時半から8時半まで息子の野球の練習に付き添いました。その後、10時半から公式戦でコーチとしてベンチに入って、息子の応援をして…。午後は仕事でイベントに出ました。野球って朝早いんで、息子と一緒に行けちゃうんですよ。自分さえ早起きできれば。 ――家族にあわせて生活のリズムが変わったとも書かれていました。じゃあ、週末は家族の用事と仕事を同時にこなしているんですね。 あばれる君:家庭と仕事が両方混在していると充実感もありますね。昨日は仕事が午後からだったので運が良かったです。地方に移動する仕事だと、そうはいかないので。 ――YouTubeの「父子で大雨サバイバル」に長男さんが登場されていますけど、お父さんの背中を見ながらちゃんと自分の仕事をこなしています。こういうのって、なかなか簡単じゃないと思うんです。 あばれる君:食器をきれいにするとか、キャンプに関しては僕が教えましたからね。ちゃんと覚えてくれてありがたいです。小学校に入ってからはキャンプより野球が多くなっちゃいましたけど。 ――息子さんの「躾」もご自身で? あばれる君:挨拶するとか、弱い者の立場に立つとか、基本的なことは教えました。あとは、先生にチクらないこと。秘密を守るっていう意味でね。もちろん悪いことを注意するのはいいんですけれども。野球での礼儀はまわりのパパたちが教えてくれています。 ――野球に関しては、ご自身も子どもの頃に経験されていて、いろいろ伝えられることがありそうです。 あばれる君:「自分の気持ちを立て直すのは自分だよ」とはよく息子に言っています。機嫌が悪いまま勝負しても、いい結果にはならないんですよ。だから、一球一球気持ちを切り替えなきゃいけない。あとはちゃんと真剣勝負をしようねとか。「ありがとうございました」「お願いします」っていう基本的な挨拶をしようねとか。 ――お話を聞いていると、ご自身が普段やられていることばかりなのかなと。 あばれる君:いやいや、僕なんて全然、まだまだです。でも、僕も芸人として心がけていることではありますね。 ――小学2年生の男の子だと、そろそろ反抗的な一面も出てきそうですが。 あばれる君:それはまだそんなにないですね…。ただ、それなりの挑発はしてきますよ。「やめろ!」って言った声真似をずっとやってくるとか。「変な顔やめなさい」って言ったのに、僕の真後ろでずっと変な顔しているとか。たぶん、そういうので、どこまで大丈夫なのかを試しているんでしょうね。僕を挑発することで自分の存在を確かめるというか。 ――挑発にはどんなふうに対応しているんですか。 あばれる君:強く抱きしめたりとか、ねじ伏せたりとか。ちゃんとやわらかいカーペットのところに運んで、ねじ伏せています(笑)。