新幹線の台車亀裂でJR西日本が会見(全文2)亀裂のメカニズムは確認中
東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題で、車両を保有するJR西日本が19日午後2時から記者会見した。 ※【大枠のところ 00:05:50】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】新幹線の台車亀裂問題でJR西日本が記者会見」に対応しております。
異常な事態で、電車を止めるかどうかの判断の権限を持つのは誰なのか
朝日放送:朝日放送の【ミヤザキ 00:23:21】と申します。まずこの音やもやなどというのは一般的に、僕らから見ても非常に異常な状態だと思うんですが、これを止める、止めないを判断する権限を持つ人は誰なんでしょうか。 森川:音で申し上げますと、たちまちに何かが壊れる音でありますとか、そういった非常に危険を感じる音であれば現地の運転手なり、車掌がすぐ止めます。今回の場合のように、すぐにはそういった危険を感じないような連続的な音の場合、それを指令に話をして、【ザイセ**00:24:08】指令がそれを止めるという判断をするかと思います。 いろんな音がございまして、指令のほうでは、例えばこういう音のときには少し対処が必要である。で、こういう音の場合は、そのまま継続的に注意をしていこうというような分類をしておりました。それをもって判断をしているということであります。 朝日放送:今回の場合は、小倉と岡山で2回にわたって異常を確認されていますけれども、乗務員、もしくはその指令の方っていうのは、これを異常であるというふうには認識しなかったということなんですね。 森川:現地での状況を指令は確認をいたします。それは実際に乗務をしている車掌でありますとか、今回の場合ですと岡山から車両の関係の社員が乗務しましたので、実際に走行している状況を現地の車掌なり、車両担当社員から聞いて、それをもって指令として判断をするっていうことでございます。 朝日放送:今のところこの異音だとか、例えばその異臭だとかに関しての統一的な、客観的なマニュアルみたいなものはないということでよろしいでしょうか。 森川:音につきましては、先ほど申し上げました運転士なり車掌、実際に乗務している社員が危険と感じられるものについては直ちに停車っていうほうで、マニュアルで決めております。ただし音につきましては、そうではない、直ちに止める必要はないけれど少しいつもと違う音に対しては、いくつか分類をしておりまして、例えば次のところで点検をするでありますとか、そのまま社員をそこに張り付けて、注意を継続するべきというようなルールになっております。 朝日放送:これは新大阪で、乗務員交代したときに、東海の方にも伝達はされているんですか。 森川:その辺も今、聞き取りを含めて、事実関係を調査しているところです。一般的にといいますか、普通は乗り換える駅、今回でいいますと東海道新幹線と山陽新幹線、境界駅であります新大阪では、当初の乗務員とJR東海さんの乗務員と乗り代わりますので、そのときに運転状態でありますとか、車両状況、その他につきまして引き継ぎをいたします。 朝日放送:今回は聞き取りで、すでにお聞きになっているとは思うんですけれども、なされているんですか、それは。 森川:聞き取りはしております。ただ例えば東海さんとの関係もありますし、その辺の真意も含めて少し今、調査を進めている段階です。 朝日放送:乗務員の方の認識としては、これは異常ではないという判断だったということでしょうか。 森川:実際の走行についての異常といいますか、走行についての支障は感じなかったということだろうと思います。 朝日放送:この辺はどういうふうに乗務員の方に共有はされているのでしょうか。 森川:今後のことになると思いますけれども。 朝日放送:いや、これまでですね。これまでこういうケースが起きたときにどうしなさいという、対処の仕方というのは、どういうふうに乗務員の方に教えてらっしゃるんでしょうか。 森川:音でありましたが、実際、具体的な音を聞かせるというのは一番です。で、こういう音の場合はすぐに止めないかんとか、あるいは次の停車駅で点検をしようとかっていうことになると思うんですけれども、実際に音を聞かせてからということになると思います。 朝日放送:もう繰り返しになりますけれども、乗務員の方が例えばなんらかのマニュアルをもって、こういう、例えば音や異常に対処できるという形にはなってるんですか。 森川:今回、こういうことがありまして、そのマニュアルも含めて、もう一度検討をしようというふうに考えております。先ほど副社長、申し上げましたとおり、音と例えば臭いが複合的に今回、発生をしています。それぞれについては音だけ、あるいは臭いだけでありましたら走行に支障はないんだけれども、複合的に発生した。結果として台車に亀裂という非常に重大な事態が発生していたということを考えれば、それらが予兆であったということには間違いないだろうと思います。その予兆が起きたときにどう対応するかということを含めまして今後、検討してまいりたいと思います。 朝日放送:今は何かマニュアルのようなものがあるということですか。書かれたもの、もしくは明文化されたようなものが今は存在している、教育に使うためにあるんですか。 森川:先ほど申し上げました、例えば危険があれば停車するというような、についてのマニュアルがあります。 朝日放送:具体的なケースみたいなものが書かれたマニュアルなんですか、それは。 森川:指令サイドで、こういう音のときにはこう対処するというマニュアルがあります。 朝日放送:すいません、当該電車、のぞみ34号の仕業前の検査状況ってどういうふうになっているのでしょうか。 吉江:仕業検査は当日、前の日か。当日、JR東海の東京の車両所で行っています。で、仕業検査のときには異常ないということで聞いております。 朝日放送:検査はどういうことを、そのときは。 吉江:仕業検査は、外観上異常がないかという検査をします。仕業検査って非常に短い時間ですので、例えば摩耗品の寸法を測ったりとか、そういうことが主体でして、あとは車両全体を見て、なんか異常とみられるものを外観上見るということでございます。 朝日放送:この台車の、先ほど言われた全般検査という、全般検査ですよね。それはいつ。 吉江:全般検査は2月です。いつだったっけ。2月21日です。これは博多総合車両所で行っています。 朝日放送:あと、すいません、繰り返しになりますけれども、車両を止める、止めないの責任っていうのは、最終的には誰にあるのでしょうか。 森川:基本的に指令にあります。で、ただその指令に連絡をして、その意図がなければ、現地で判断をしてもらいます。 朝日放送:指令の判断で列車を止められるということですか。 森川:はい。 朝日放送:なぜこれ、止められなかったという、根本的な原因のところなんですけれども、どういうふうにお考えでしょうか。 森川:実際、運転に支障があるほどの状況ではなかった、という認識を持ったということだろうと思います。 朝日放送:ありがとうございます。 司会:はい、ありがとうございました。ほかの方、ご質問ございますでしょうか。では左側の前の5番目の女性の方。